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カッチャルバッチャル・田村さん流タンドリーチキン!漬け込まず、こっくり濃厚な“あとがけソース”が秘訣

暑い日になぜか食べたくなるのは、見た目に鮮やかでスパイシーなインド料理。「エネルギーをもらえるようなインド料理を食べたい……!」そんな願いを、インド料理の名店「カッチャルバッチャル」のオーナーシェフ・田村修司さんに伝えたところ、タンドリーチキンのレシピを教えてもらいました。

タンドリーチキンを作るには、スパイスなどの調味料で肉に下味をつけたり、時間をかけて漬け込んだりしてから焼くレシピが一般的かもしれません。 しかし、今回ご紹介するのはそのどちらでもなく、カリカリに焼いたお肉にスパイスたっぷりのソースをかけるという斬新なレシピ!

「作りやすく簡単な方法ですが、スパイシーで濃厚なタンドリーチキンに仕上がる」と田村さんも自信を持っておすすめしてくれました。これは今日のご飯にでも早速チャレンジしてみたいですね。それでは、詳しく聞いてみましょう。

田村修司さん。ミシュランガイド東京2023でビブグルマンを獲得した名店「カッチャルバッチャル」のオーナーシェフ。インドや東南アジアなど本場で学んだ知識をもとに生み出される独創的なスパイス料理は、多くの人を虜にしている。東京都豊島区南大塚3-2-10林ビル2階。

あとがけソースが決め手のタンドリーチキン

田村さん:タンドリーチキンは、ヨーグルトやスパイスなどに漬けた鶏肉をタンドール窯で焼いた料理です。インドでは、特別な日にレストランで食べます。日本でも馴染み深いインド料理のひとつですが、家庭用のフライパンを使って調理すると、加熱しているうちにヨーグルトの水分が出て味が薄くなってしまうというお悩みもあるようです。そこで今回は、濃厚ソースをあとからかけるレシピを考えました。お肉は別で焼くので、カリッとした食感を楽しむことができます。隠し味にバターを入れた旨みたっぷりのソースが味の決め手です!

<材料> 約2人分
鶏もも肉(皮付き)……300g
塩……3g
サラダ油……20g

〈ソース〉
無塩バター……10g
S&B おろし生にんにく……10g

A. トマトピューレ……50g
A. プレーンヨーグルト……50g
A. 生クリーム……50g

B. S&B クミン(パウダー)……1g
B. S&B コリアンダー(パウダー)……1g
B. S&Bターメリック(パウダー)……1g
B. S&Bブラックペッパー(パウダー)……1g
B. S&Bチリーペッパー(カイエンペッパー)(パウダー)……1g
B. S&Bシナモン(パウダー)……1g
B. S&Bカルダモン(パウダー)……1g
B. S&Bパプリカ(パウダー)……10g
B. 塩……1g
B. 砂糖……1g

〈トッピング〉
S&B フレッシュハーブ パクチー 袋……適量
刻みしょうが……適量

田村さん:ポイントとなるスパイスは、パプリカパウダーです。パプリカパウダーは色づけや風味づけに使うスパイスで、辛味はほとんどありません。今回は10gと他のスパイスよりも多めに使っているので、ソースが鮮やかな赤色になり、より食欲をそそる見た目になりますよ。香り付けの役割を持つ、シナモンカルダモンも重要なスパイスのひとつ。甘く濃厚なシナモンと、爽やかなカルダモンの香りで、ソースの味に深みが増します。

【1】鶏もも肉に下味をつける

鶏もも肉(皮ごと)の両面に塩をまんべんなくまぶします。塩の分量は、鶏もも肉の重さの約1%を目安にしてください。

田村さん:今回は鶏もも肉を丸ごと、ダイナミックに使います。包丁を使った作業を省いて、なるべく簡単に作りましょう。

【2】鶏もも肉を炒める

フライパンにサラダ油をしき、皮面を下にして中火で7分焼きます。皮面に焼き目がついたら裏返して3分焼き、お皿にお肉を取り出します。

【3】調味料を合わせる

次にソース作りです。ソースの材料AとBをそれぞれ別の容器で混ぜ合わせておきます。

田村さん:あらかじめスパイスなどをよく混ぜておきましょう。あとでフライパンに入れたときにダマになるのを防いでくれます。

【4】ソースの仕上げ

もも肉を焼いて油の残ったフライパンににんにくを入れ、焼き色をつけるようにしっかり炒めます。続いてバターを加えます。

田村さん:鶏もも肉を焼いたフライパンをそのまま使うのがポイント。肉の旨みでコクのあるソースにしましょう。にんにくは少し焦げる程度まで炒めると、香りと旨みを引き出すことができます。このひと手間を加えることで、より風味豊かになりますよ。

次に【3】で混ぜ合わせたAを投入し、熱が入ったらBを加えます。よく混ぜ合わせてください。

【5】盛り付け

最後に肉の上にソースをかけて完成です。お好みでパクチーと刻みしょうがをのせてください。

田村さん:特にしょうがはおすすめのトッピングです。爽やかな風味がアクセントになって、ソースのおいしさをより引き立ててくれます。

ご飯にもビールにも合うスパイシーで濃厚な味わい

鶏もも肉1枚を丸々使ったひと皿は見た目のインパクト大! テーブルの真ん中にドーンと置き、みんなで切り分けながら食べるスタイルは、ライブ感もあって食事の場を盛り上げてくれそうです。

お肉をカットしているとスパイスとバターの香りがふんわり漂ってきて、思わずよだれが……! 生クリームやヨーグルトによって程よくとろみがついたソースは、鶏もも肉によく絡んで食べ応え抜群。スパイスの風味とお肉の旨みが複雑に絡み、ご飯がどんどん進みます。

「ご飯はターメリックライスにすると、インド料理の雰囲気をさらに楽しめます。お酒のアテにもちょうどいいんです。夏ならやっぱりビールと一緒に流し込みたいですね(笑)」と田村さん。

“夏らしい豪快なインド料理” のリクエストに見事に応えてくださいました。発汗を促してくれるスパイス料理で、この夏をおいしく楽しみましょう!

レシピ・監修:田村修司/ 文:大瀧亜友美 /撮影:大崎あゆみ


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