大人が食べたい!新感覚のスパイスプリン【も。けんさんpresents】
あの円錐台のかたち、
つるんとした食感、
卵と牛乳のやさしい甘さ、
ほろ苦いカラメルソース……
スイーツに流行あれど、いつの時代でも世代を問わず愛されているものといえば、プリンを挙げる方も多いのでは。
今回は広く愛されているプリンを、エスビー食品のスパイスを使って大人向けに。
その名も「新感覚のスパイスプリン」をご紹介します。
レシピ考案は、“プリニスト”としてSNSを中心に活躍しているも。けんさん。
食べたプリンは200店以上、お店の情報だけでなくオリジナルのプリンレシピも発信しており、書籍「魅惑のプリン 36の美しいプリンと本当は内緒にしておきたいお店」(立東社)も好評です。
も。けんさんに聞く“プリンとスパイス”
――も。けんさんといえば、インスタグラムに掲載されている
プリンの美しい写真の数々が魅力です。
そもそも、なぜプリンを食べ集めるようになったのでしょうか。
も。けんさん:
もともとカフェに行くのが好きでした。
何かテーマを持ってまわりたいと思っていたところ、2018年に訪れた金沢の東出珈琲のプリンを食べたことで、やっぱりプリンって美味しいと思えたのがきっかけです。
子供の頃でも、大人になっても、いつの時代に食べても美味しいのも魅力です。
また、兵庫で育ったこともあり、特にモロゾフのプリンが小さな頃から身近な存在でした。
誰でも食べに行きやすく、おおむねこんな味!と分かっているので比較もしやすいと思い、2019年の1月1日から本格的に「プリン活動」を始めました。
――そうだったんですね!
お店を回るだけでなく、ご自身でレシピを発信されたりして
充実のプリン活動をされていますが、スパイスもお好きだそうですね。
甘いプリンとは異なる世界ですが……
も。けんさん:
料理にスパイスを使うのが好きで、カレーをスパイスから作ったりもします。
気がついたらパントリーがスパイスだらけになっています(笑)。
よく使うのは、ナツメグ、タラゴン、オレガノ、クミン、シナモン、カルダモン、クロー ブあたりです。
――たくさん使われてるんですね。
プリンの時のように、何かスパイスに関わった経験や
スパイスにはまった経験などはありますか?
も。けんさん:
スパイスの大切さを知ったのは高校生あたりの頃です。
ベシャメルソースを作った際に、ナツメグを入れた後では風味に加えて旨味が圧倒的に引き立ち感動し、スパイスってすごい!と思いました。
実際にスパイスを集め始めたのは社会人になってからで、ナイジェラローソンやマーサスチュワートの料理番組で出るスパイスを集めては試してみました。
特にフレッシュタラゴンと生クリームを合わせたソースを作った時は、その甘い香りに驚きました。
も。けんさんpresents 新感覚のスパイスプリン!
――プリンだけでなく、スパイスもお好きだというも。けんさん。
スパイスを使ったプリンのアイデアも色々とあったとか。
も。けんさん:
馴染みがあるレシピとして、かぼちゃにシナモンを使うのがいいと思いもしましたが、せっかくのエスビー食品さんからの依頼でしたので、スパイスの香りを楽しんでもらえるレシピにしました。
サフラン香るカルダモンのチーズプリンと、八角とチョコのプリンです。
――サフランも八角も、プリンの印象があまりないスパイスですね。
も。けんさん:
サフラン香るカルダモンのチーズプリンは、香りの爽やかさを意識しました。
口に含むと最初にカルダモンのジンジャーのような風味が感じられます。
そこにチーズの酸味が加わり、香りの印象がより爽やかに。
飲み込んだ後に鼻から抜けるサフランの大地のような風味が余韻として続き、かぐわしい香りが心地よいです。
八角とチョコのプリンは、
八角の独特の甘い香りが、濃厚なチョコレートと合わせることで高級感のある風味になるんじゃないかと思い組み合わせました。
ブラックカラントやラズベリーのソースをかけてもグッと味わい深くなって美味しいです。
――ありがとうございました!
それでは早速レシピです!
ちなみにも。けんさんが普段お使いのプリンカップは耐熱ガラス製、容量は100mL(直径7.5cm×高さ7.5cm)のものだそうです。
基本のカラメルソースのレシピ
まずはふたつのプリンに共通するカラメルソースから。
【1】
鍋にグラニュー糖と水を加えて中火にかけます。
茶色く色づき始めたら、全体が均一になるようにときどき鍋をゆらしながら加熱していきます。
【2】
全体に黒く焦げ色になったら、分量の湯を加えます。
【3】
鍋を揺すって全体をなじませ、火を止めます。
でき上がったソースを耐熱容器に均等に入れます。
新感覚のスパイスプリン①
サフラン香るカルダモンのチーズプリン
作り方
まずはカラメルを作り、プリンカップに入れます。
作り方は前の項目を参照してください。
<プリン液>
あらかじめクリームチーズと卵を常温に戻しておきます。
(クリームチーズは軽くレンジで温めても問題ありません)
どちらも冷たいとチーズと卵がうまく乳化せず混ざらないのでご注意ください。
【1】
常温に戻したクリームチーズに砂糖を加え、ざらざら感がなくなるまでよく練り合わせます。
そこに常温に戻した卵を1個ずつ割り入れて、その都度よく混ぜ合わせます。
【2】
メジャーカップなどに牛乳を注ぎ、そこにサフランを入れて冷蔵庫で20分ほど置いて香りを移します。
【3】
冷蔵庫から出したら鍋に移し、カルダモンを加え、中火にかけて80度くらいまで温めたら、火を止めて蓋をして10分放置します。
その後、再び中火にかけて80度くらいまで温めなおします。
【4】
【1】の卵液に、【3】の牛乳を2~3回に分けて注ぎ入れ、よく混ぜ合わせます。
1~2回茶漉しでこしてなめらかにします(この時にサフランを取り除きます)。
【5】
カラメルを入れた耐熱容器に【4】のプリン液を均等に注ぎ、バットに容器を並べます。
バットに40度のお湯を2cmくらいの高さまで注ぎ、150度に予熱したオーブンで25分~30分程度湯煎焼きにします。
新感覚のスパイスプリン②
八角とチョコのプリン
作り方
まずはカラメルを作り、プリンカップに入れます。
作り方は前の項目を参照してください。
<プリン液>
【1】
ボウルに卵を割り入れ、グラニュー糖を加えて泡立てないように気をつけながら、ホイッパーでよく混ぜ合わせます。
【2】
鍋に水と八角を入れて中火にかけます。
沸騰したら火を止め、蓋をして10分間蒸らします。
【3】
【2】に牛乳とシナモンパウダーを加えて中火にかけます。
80度くらいまで温めたら火を止め、蓋をしてさらに10分蒸らします。
【4】
【3】にチョコレートを加えて中火にかけ、耐熱のヘラでチョコレートを溶かすように鍋底からかき混ぜます。
【5】
【1】の卵液に、【4】を2~3回に分けて注ぎ入れ、そのつどホイッパーでよく混ぜ合わせます。
茶こしでプリン液を1~2回こしてなめらかにします。
【5】
カラメルを入れた耐熱容器にプリン液を均等に注ぎ、バットに移します。
バットに40度のお湯を2cmくらいの高さまで注ぎ、150度に予熱したオーブンで25分~30分程度湯煎焼きにします。
スパイスプリンにドリンクを合わせて、大人のティータイムを。
せっかくなので、それぞれのプリンに合う飲み物もお聞きしました。
〈サフラン香るカルダモンのチーズプリン〉
ダージリンのような香りの良いものや、ウバのメントール系の爽やかな紅茶
〈八角とチョコのプリン〉
コーヒーや、特にカフェラテのようなミルクを使用したバリエーションドリンク
チョコの濃厚さと八角の甘さをミルクがうまくまとめてくれます。
寒さが増してきました。
クリスマスにもぴったりなスパイスプリンで、良いおうち時間をお過ごしください。
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