【甲斐みのりさん執筆】みんなの胸に“思い出のカレー”はある。「カレーのある風景」をお届けします。
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【甲斐みのりさん執筆】みんなの胸に“思い出のカレー”はある。「カレーのある風景」をお届けします。

エスビー食品

夕方、住宅街を歩いていたらどこからか漂ってきたカレーの香り。
小学校の調理実習ではじめて作ったカレー。
家庭料理の定番であるカレーは、時にノスタルジックな思い出と結びついています。

今回のエスビー食品noteでは、胸がきゅっとなるような「カレーのある風景」をお届けします。

美味しそうな食べ物の描写やノスタルジックな文章といえばこの方。
文筆家の甲斐みのりさんにエッセイを執筆いただきました。

甲斐さんプロフィール写真

甲斐みのりさん プロフィール
文筆家。静岡生まれ。旅、散歩、お菓子、パン、手みやげ、クラシックホテルや建築、雑貨や暮らしなどを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。食・店・風景・人、その土地ならではの魅力を再発見するのが得意。著書は『にっぽん全国おみやげおやつ』(白泉社)、『たべるたのしみ』(ミルブックス)、『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ』など40冊以上。
http://www.loule.net/


甲斐みのりさんが描く「カレーのある風景」

 コロナ禍さなかの今年の初春、離れて暮らす姉の家にしばらく住み込み、小学生の甥に朝夕の食事を作ることになった。
甥にとっては、父親が単身赴任中の母親(姉)の急病。私の前では気丈に振る舞い、歳が離れた姉弟のように仲のいい叔母と一緒にいられることを喜んでくれたけれど、内心ではたび重なる環境の変化にさぞや不安だったことだろう。せめて毎日好きなものを食べて、のびやかな気持ちで過ごしてほしいと願いながら向かった。

 甥に一番好きな食べものを尋ねると、いつでも迷いなく「カレー!」と返ってくる。
カレーといっても近頃は、さまざまな国や地域のスタイルが広がり、作り方も味も具も多種多様でひとくくりしにくいが、甥の大好物は、玉ねぎ、ジャガイモ、にんじん、牛・豚・鶏などの肉がごろごろ入った、箱入りのルウで作る家庭的なカレー。
姉の家に到着して、いの一番に食材をストックしている棚を開いて確認すると、エスビー食品「ゴールデンカレー」の中辛が数箱。コロナ禍直前の年末に祖父母の家(姉と私の実家)で甥にせがまれカレーを作ったときには甘口を所望されたけれど、少し会わぬ間に辛さの好みが変化したのだろう。私も日頃は中辛派だからちょうどいい。甥との共同生活初日の夜の献立は、迷わずカレーに決定した。

 ちなみにの話しになるが、姉がカレーのルウにエスビー食品を選んでいるのにも、ちょっとした感慨と郷愁を覚える。
私たち姉妹は小学生の頃、当時発売されたばかりの「鈴木くん」「佐藤くん」という名がついたスナック菓子の虜になり、母のスーパーへの買いものについていっては、その箱入り菓子をせがんでいた。
姉は塩味の「鈴木くん」派、私はチーズ味の「佐藤くん」派。それぞれ選ぶ味は違っていたけれど、どちらか一人が買いものにつきそうことになったときには、しっかり互いの分も買いものカゴにすべりこませ、少しずつ交換しながら味わった。このお菓子を作っていたのがエスビー食品。
残念ながらこのスナック菓子は今は販売されていないが、姉と私のエスビー食品好きは今も変わらず。シチューのルウ、おでんの素、薬味やスパイス、フランス生まれのジャムまでも、日々の食事をエスビー食品に支えられている。

 話題を甥との生活に戻すと、習いごとの剣道から汗だくで帰った甥は、その日カレーを3杯半おかわりした。“半”というのは、うっかり控えめに炊いた白米が炊飯器からなくなってしまうという私の読み間違いが起こり、4杯目はお皿の半分ほどしかよそうことができなかったからだ。
カレーの辛さやおかわりの量に甥の成長を感じるとは。「これから毎日カレーがいい」という微笑ましいリクエストを受け、翌日は残りのカレーをアレンジして、おかずのひとつにたっぷりチーズをのせてオーブンで焼いた「焼きカレー」を出した。
さらには、姉の家の冷蔵庫に「S&B 赤缶カレー粉」を見つけたので、それからの日々、数日おきにカレー味のおかずを取り入れ、甥のカレー欲を満足させた。

 常日頃から大衆酒場を愛する私は月に幾度か、地元の人が家族連れで食事をするような、近所の気さくな居酒屋に通っていた。その店で交互によく頼んでいたのが、カレー味のポテトサラダとマカロニサラダ。どちらもキリッと冷えたビールによく合い、ふわっとスパイシーな風味が1日の疲れをけちらしてくれる。その店は長い間休業中で、しばらく遠ざかってしまっていたから、恋しい定番メニューを自分で再現することに。もちろんカレー好きの甥にも気に入ってもらえたが、自分で作ったカレー味の他愛もない料理が、長い間外飲みができず街の酒場を恋しく感じる私自身の心を満たしてくれた。

 春が過ぎて甥は中学に進学し、夏には姉も無事に退院して家に戻ってきた。甥とは定期的に電話で話すが、ときどき週末にカレー粉を使って、カレー味のチャーハンやおにぎりを自分で作っているという。
クリスマスもお正月も誕生日も、家カレーを夢中で頬張るカレー好きの甥に、次はいつ会えるだろうか。

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なんだか懐かしい、「カレーのある風景」

エッセイからも伺えるように、もともとエスビー食品を愛用されていたという甲斐さん。
原稿を受け取って、noteスタッフ一同感激してしまいました。
作中に登場する「ゴールデンカレー」はもちろん、最近は「栗原はるみのクリームシチュー」もご愛用いただいているとのことです。

エッセイに登場している甥御さんの近況をお聞きしたところ、すっかり赤缶カレー粉によるアレンジを気に入ってしまい、マカロニサラダなどのお料理はもちろん、スナック菓子などにもカレー粉をつけて食べたりしているとか。
赤缶カレー粉が甥御さんの「思い出の味」になれたら本当にうれしいです。


おまけ:特に40代は懐かしいはず!「鈴木くん」と「佐藤くん」

さて、文中に出てきた「鈴木くん」「佐藤くん」っていったい何?と思った方も多いかもしれませんね。
こちら、エスビー食品が1984年から1989年にかけて販売していたスナック菓子なんです。
甲斐さんと同世代の方は「懐かしい~~!」と思うのではないでしょうか。(かく言う私、note担当スタッフもその1人です!)

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いま見ても斬新なネーミングとパッケージは、当時の小学生には衝撃でした。
優等生風の「鈴木くん」が「チョッピリ しお味」、ヤンチャな「佐藤くん」が「ほんのり チーズ味」なんです。

スナック菓子らしからぬCMも印象的でした。
同じクラスの鈴木くんや佐藤くんを連想した方も多いかもしれませんね。

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こうして振り返ると、食べ物の思い出は心の中に深く残っているものなのだと改めて実感しました。
このnoteをご覧の皆さんの、思い出に残る「カレーのある風景」もぜひ教えてくださいね。
(「鈴木くん」「佐藤くん」の思い出もウェルカムですよ!)


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種子はコリアンダーシードと呼ばれカレーに欠かせないスパイス。
エスビー食品
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