おうち時間で韓国ドラマや映画を楽しむ方が増え、より一層注目が集まっている韓国グルメ。

辛さと魚介の旨味がしみわたるスンドゥブチゲ（純豆腐チゲ）や、甘味噌の香りが香ばしいチャジャンミョン（韓国ジャージャー麺）、具材たっぷりで食感の楽しいキンパ（韓国海苔巻き）、どれもこれも食欲をそそります・・・。

中でも、韓国ドラマを語るうえで外せないのが、「韓国チキン（韓国風フライドチキン）」の存在。

数々の名作で、韓国チキンが高頻度で登場します。あのザクッジュワッと揚げられたチキンは、一度食べると病みつきになります。

お店やフードデリバリーでも楽しめますが、今回は再現しやすい簡単レシピで自作してみましょう。

今回レシピを考案したのは、韓国料理研究家の本田朋美さんです。

〈プロフィール〉
2009年より韓国料理研究家として活動をスタート。生徒数は1500人を超える。現在は韓国料理店のアドバイザー、企業へのレシピ提供・イベントの企画開催、執筆、商品製造販売、メディアへの出演などを通じ、韓国料理の魅力を伝える活動を行っている。著書は、「あの名シーンを食べる! 韓国ドラマ食堂」。

韓国チキンの特徴でもあるクリスピーな食感の衣は、本来、小麦粉・片栗粉・米粉などを配合して作りますが、今回はその工程を少ない材料で代用する方法をご紹介。

ぜひお試しください！

甘辛が病みつきに！簡単ヤンニョムソースで作る「ヤンニョムチキン」

ヤンニョムの甘辛味がくせになる「ヤンニョムチキン」。

韓国では骨付き肉で作りますが、今回のレシピでは食べやすいように骨なしの鶏もも肉を使います。

ここで作る簡単ヤンニョムソースは、炒め物にも活用できます。豚肉をソースに漬けこんで焼いたり、茹でたトッポギ用の餅をさっと加熱したソースに入れて絡めれば、簡単トッポギに。

ぜひ多めに作って、手軽に韓国グルメに挑戦してみてくださいね。

【材料】（2人分）

鶏もも肉（唐揚げ用）　300g
塩　少々
S&B テーブルコショー　少々
天ぷら粉　30g

サラダ油　適量

[ヤンニョムソース]
S&B 李錦記 コチュジャン　大さじ1
ケチャップ　大さじ2
しょうゆ　大さじ1
はちみつ（または、みりん）　大さじ1
S&B おろしにんにく　小さじ1

白ごま　適量

〈作り方〉

１、鶏肉に塩、テーブルコショーで下味をつけます。

ビニール袋に天ぷら粉と鶏肉を入れてまぶし、ビニール袋から鶏肉を取りだして余分な粉をはたきます。天ぷら粉を使うことで、薄力粉のみの時よりカラッと揚がります。

２、鍋にサラダ油を入れて、中火（170度程度：菜箸を入れた時に細かい泡が出る状態）で、（１）の鶏肉を揚げましょう。

全体がきつね色になるまで揚げたら一度取りだして、5分ほど冷まします。

３、鍋を強火にして油の温度が上がったら（190度程度：菜箸を入れた時に細かい泡が出る状態）、（２）の鶏肉を再び鍋に入れて揚げます。

二度揚げをすることで、冷めても外側はカリッと、中はふっくらと仕上がります。

４、別の鍋にヤンニョムソースの材料を入れて混ぜ合わせたら、中火にかけ全体に泡がたったら火をとめます。

５、（４）の鍋に（３）の揚げた鶏ももを入れて絡めたら、器に盛りつけ白ごまをふりましょう。

完成！　フライドチキンとビールの組み合わせを、韓国では「チメク」（チキン+メクチュ＝ビール）と呼ぶそうです。フライドチキンはおつまみの定番でもあるとか。

日本で言う、ビールと唐揚げのような黄金コンビ。おうちシネマのお供におすすめです！

チーズとろ〜り！みんなで楽しめる「UFOチキンフォンデュ」

チーズをたっぷり絡めて食べる、「UFOチキンフォンデュ」。チーズをぐるっと囲むようにチキンを盛り付けた見た目がまるでUFOのように見えることから、その名が付けられたそう。

SNSや新大久保を中心に人気のメニューです。先ほどのチキンの作り方を応用して、作ってみましょう。

【材料】（2人分）

鶏手羽元　10本
天ぷら粉　80g
塩　小さじ1/2
S&B テーブルコショー　少々
S&B おろしにんにく　大さじ1
サラダ油　適量

Ａ）   牛乳　100ml
　　　天ぷら粉　50g
　　　塩　小さじ1/2

［チーズソース］
シュレッドチーズ　100g
牛乳　50ml
片栗粉　小さじ1/2

〈作り方〉

１、鶏手羽元は水でよく洗いキッチンペーパーで水けをふきます。塩、テーブルコショー、おろしにんにくで下味をつけたら、冷蔵庫で30分ほど置き、味を馴染ませます。



２、ビニール袋に天ぷら粉80gと（１）の鶏手羽元を入れ、全体によくまぶしたら余分な粉をはたきます。

このビニール袋は後からもう一度使うので、捨てずにとっておきましょう。

３、ボウルにＡを混ぜ合わせ、（２）の鶏手羽元を入れて絡めます。

４、（２）のビニール袋に（３）の鶏手羽元を入れて、もう一度天ぷら粉をまぶし、余分な粉をはたきます。

５、鍋にサラダ油を入れて中火にかけ（170度程度：菜箸を入れた時に細かい泡が出る状態）、（４）の鶏手羽元を入れ、全体がきつね色になるまで揚げたら、一度取りだして5分ほど冷まします。

６、鍋を強火にして油の温度が上がったら（190度程度：菜箸を入れた時に細かい泡が出る状態）、（５）の鶏手羽元を再び鍋に入れてカラッと揚げます。

７、耐熱用の器にチーズソースの材料を入れ、500ワットの電子レンジに2分ほどかけて軽く混ぜ合わせます。



８、皿の中央に（７）のチーズソースを器ごと置き、周りに（６）の鶏手羽元を並べます。食べる時は鶏肉にチーズソースを絡めましょう。

伸びるチーズを写真におさめても楽しい、一品の出来上がり。パリッ！　トロ〜！　がたまらなく美味しいです。

チキンの衣は天ぷら粉を使い、二度揚げをすることで、少ない材料でも美味しく仕上がります。

チーズフォンデュも電子レンジを使えばあっという間。ピザやトーストに用いられる市販のシュレッドチーズの多くは、数種類のチーズがあらかじめミックスされていて味のバランスが良く、手軽に手に入るのもうれしいですね。

天ぷらで余った天ぷら粉を使って、今夜は「韓国チキン」ぜひいかがでしょうか？

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