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透明なのにコーラ !? フルーティーなクラフトコーラを作ろう!

健康志向の高まりから、天然素材で作られる「クラフトコーラ」が話題に。実はスーパー等で市販されている、スパイスとハーブ、フルーツから簡単に作ることができます。
スパイスとハーブから作られるクラフトコーラはエスビー食品社内でも話題沸騰中! お家で作るコーラはまさに出来立て、フレッシュでスパイシーで特別なおいしさ。今回は社外でもクラフトコーラ作りを楽しむ方に、このnoteだけのコーラレシピを作ってもらいました。ぜひお試しください。


からんからん。

ごくごく。

お、お、おいしい〜〜!!

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私はいま、自分で作ったコーラを飲んでいます。これがめちゃうまです。

のちほどご紹介する、今回のレシピをもとに真似して作ってみました。材料を煮て漬けるだけ、とても工程はシンプルです。

が、その前にこの見た目、コーラと言っていいものでしょうか。 

透明でほんのり黄色。そもそも「クラフトコーラ」ってなんでしょう?

「クラフトコーラ」ってなんだ?

クラフトコーラとは「自家製コーラ」のこと。では、コーラとはなにか? というと、実はコーラには明確な定義が定められていません。

某辞書を開いてみました。

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コーラ飲料とは、
「コラの種子の抽出液にシロップ・香料・着色料などを加え、炭酸ガスを含ませた清涼飲料。」

との記載がありました。ふむふむ。

では「コラ」の実が含まれていることが条件なのかと思いきや、現在ではそのエキスが含まれていないものがほとんどといいます。代わりにさまざまなスパイスやハーブを用いて作られているのです。

1800年代後半にアメリカで誕生したコーラは、「コラ」の実の成分から独特な黒色をしていましたが、次第にその色づけは主にカラメルが使われるようになり、黄色や透明など黒以外のバリエーションも生まれました。

つまり、コーラとは「スパイスとハーブのドリンク」。

そして、「黒じゃなくてもコーラ」ということです。

※これもまた諸説ありで、現在ではスパイスやハーブも使われていないもの、炭酸が使われていないものもコーラと呼ばれることもあります。

嗜好飲料として親しまれている歴史が長いコーラですが、開発された当初は「薬膳飲料」という位置付けでした。栄養ドリンクのようなイメージだったそう。
 
そんな原点に立ち返り、健康志向が高まる近年では、天然素材のみで作られたスパイスとハーブたっぷりの「クラフトコーラ」が話題に。専門店もあり、スパイシーで風味豊かなコーラを楽しむことができます。

今回はそのクラフトコーラのレシピを、ハーブ・スパイスを使ったノンアルコールドリンクに精通し、クラフトコーラ作りにも知見のあるノンアルコールカクテル専門店「Bar Straw」店主の赤坂真知さんに作っていただきました。

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自宅で簡単に再現することができますので、ぜひお試しください。

オリエンタルでフルーティーな透明クラフトコーラ【BarStraw 赤坂真知さん】

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今回は、花椒とホワイトペッパーを入れることで味を引き締め、香りはオリエンタルで本格的に。フレッシュなフルーツを皮ごと使用することで、砂糖の甘みだけでは生まれない、シトラスまとう爽やかな風味のコーラのレシピを作りました。

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コーラというとイメージするあの茶色の色味は、手作りの場合、砂糖を焦がして作ったカラメルを加えることで出ます。

香ばしさをプラスしてくれるカラメルもいいですが、実際にはカラメル作りで失敗する人も多いため、今回は簡単かつスパイスの香りやフレッシュフルーツの魅力を活かせる手作りならではの透明なクラフトコーラを作ってみましょう。

添加物や着色料はもちろん不使用、砂糖の量も調節できて体にもやさしい。ペッパーなどの香りも前面に強く出てくるわけではないので、スパイスに馴染みがないお子さんでも飲んでもらいやすいと思います!

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【材料】(5〜6杯分)


A
シナモンスティック 2本
バニラビーンズ 1本
クローブ 3g
カルダモン 3g
花椒 2g
ホワイトペッパー 2g
(ここまですべてホール)

レモン 1個
オレンジ 1個

グラニュー糖 150g
(他の砂糖でも代用可、きび砂糖、黒糖を使えば透明ではなくほんのり色づいたコーラになります)
水 200cc

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鍋の中にグラニュー糖と水を入れます。

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Aのスパイスをすべてまな板の上にのせ、包丁を寝かせて荒く潰し、香りを引き立てて鍋に。

パウダー(粉状)を使用すると粉っぽくなってしまい、飲み口がよくないので、すべてホール(原形)から使用します。

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レモンとオレンジをしっかりと洗い、それぞれ4分の1にカット。

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果汁を絞って入れ、そのまま皮ごと鍋に入れます。

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材料をすべて鍋に入れたら、グラニュー糖をしっかり溶かすように、たまに混ぜながら弱火で20分ほど煮込みます。強火で沸騰させてしまうとレモンやオレンジの香りが飛んでしまうので、あくまでも弱火で沸騰しきらない程度に。

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20分経ったら、容器に移して粗熱をとり、冷蔵庫に入れて一晩寝かせます。

一晩寝かせることで味にまとまりが出て飲みやすくなります。ですが、寝かせる前の状態のもの、寝かせたあとのものと飲み比べてみても楽しいかもしれません。

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冷蔵庫から取り出して、茶こしで濾し、空き瓶など保存容器に移して完成です。空き瓶を使用する場合は、熱湯で殺菌してから。保存は冷蔵庫で1週間が目安です。

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氷を入れたグラスにコーラシロップと炭酸を1:4くらいを目安に、お好みの割合で合わせてお召し上がりください。

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作る段階で砂糖の量を調整できるとはいえ、やはりシロップなので入れすぎると甘くなってしまいますので気持ち少なめに、割りものは強炭酸水がおすすめです。

最後にレモンやオレンジの果汁を少したらしたり、ホワイトペッパーや花椒を手で潰して上にまぶしても見た目、風味ともに◎。トッピングのアレンジもぜひ楽しんでください!

さっそく作ってみました!

赤坂さんありがとうございました!

実際に真似して自宅で作ってみました。冒頭でもお話した通り、これがとってもおいしい!!

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シトラスの爽やかさがひきたち、舌の上にピリリときてスパイスならではの感覚が残ります。市販のコーラとは違いますが、じっくり味わうとほんのりと「コーラ」を感じます。おいしい。

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(シロップを煮るときの甘く爽快感のある香りがなんとも言えない幸福感でした!)

ただちょっとだけ正直に言うと、材料をすべて揃えるのが少しだけ……たいへん…かもしれません……(大声では言えません)。

自宅にシナモンスティック、バニラビーンズ、クローブと揃っている“スパイサー”の方はそう多くないでしょうし、最寄りのスーパーですべての材料が手に入れられるかどうか。(もしスーパーで見つからなかった場合は、こちらのサイトからも購入できますので、見てみてくださいね。)

それでもこれは、材料を揃えてでも飲む価値あり!! 完成したときの喜びもひとしお。今からゆっくり揃えて、クリスマスや年末に楽しむのがオススメです。

そして、ここで使ったペッパー類やハーブは煮込み料理や焼き物、炒め物なんかにもかなり使えます。

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クローブ
菓子や肉料理の香りづけに。
甘くてスパイシーな香りが特徴です。肉のオーブン焼き、ポトフ、焼リンゴ、紅茶などに最適です。

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カルダモン
料理やお菓子に甘く爽やかな香りを。
「香りの王様」とも呼ばれています。カレー、挽肉料理、ケーキ、クッキー、コーヒー、フルーツ、シロップに良くあいます。



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花椒
爽やかな香りと、舌にピリッとしびれるような辛みが特徴。
粒のまま炒め物などに、また粉末にすりつぶして、吸い物や和え物にお使いいただけます。

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ホワイトペッパー
粒のまま煮込んだり、ミルで挽きたての上品な風味を。
マイルドな香りとピリッとした辛みが特徴で、薄い色の料理の色を損なわず、辛みと風味をつけられます。クリームシチュー、グラタン、卵料理、チキンソテー、白身魚のムニエルなどに最適です。

実力者揃い。

この機会に揃えてみても損はしないんじゃないかなあ、と思います。損じゃなかった! と思っていただけたらうれしいな……。

今後もさまざまなスパイスとハーブの活用レシピをご紹介していきます!


〈知ってる?スパイスとハーブのこと〉
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