香りと味の相乗効果、「新にんにくの炊き込みご飯」と「パクチー醤油」 #旬とスパイス
あるときはしびれるようにビリリと強烈で、あるときは果物のように甘くフレッシュで、またあるときは爽やかな軽さをもたせてくれる・・・。スパイスやハーブをほんのひと振りするだけで、一皿は魔法のようにがらりと変わります。
甘みと栄養素をたっぷり含んだ旬野菜と、それをさまざまな表情に変えてくれるスパイス&ハーブのかけ合わせをぜひ堪能してほしい。そんな想いからはじめた「 #旬とスパイス 」シリーズ。
このシリーズでは、クリエイターの方と「旬の新しいおいしさ」を発見していきます。レシピと文章は noteクリエイターであり料理家の今井真実さん。作る人の気持ちに寄り添うレシピ開発を行っている今井さんに、家庭で無理せず取り入れられるのに華やかなおいしさのレシピを作っていただきました。
この時期、お野菜売り場に新にんにくが並ぶようになります。
真っ白な皮にうっすらと紫がかり、なんて美しいのだろうと、はっとします。ほんのり甘く、みずみずしい。旬を楽しみたくて、思わず手に取ってしまいます。
今日は、この新にんにくを粒のまま使った、炊き込みご飯を作りましょう!
新にんにくは水分がたっぷりなので、火が通るとふわりと崩れます。きめ細かい口当たりは百合根のよう。ご飯と絡めながら口に運ぶと「これは、おいしいっ!」。
にんにくの風味に合わせるハーブは、強い個性を持つパクチー。青い独特の香りを活かして、混ぜるだけでやみつきになる「ご飯のお供」を作ります。香りの強い素材同士が相乗効果を生み、ごちそうになります。
【材料】(4人分)
(新にんにくの炊き込みご飯)
新にんにく 1/2こ(4〜5かけ)
梅干し 2個(今回は塩分濃度18%のものを使用)
塩 小さじ3/4
みりん 大さじ2
昆布 5cm角 1枚
米 2合
水 2カップ
(パクチー醤油)
S&Bフレッシュハーブパクチー(香菜) 適量(約30g)
鰹節 1パック
醤油 小さじ2
まず、パクチー醤油を作ります。茎は細かくみじん切り、葉はざく切りにします。
根も使いましょう。表面の皮をむき、みじん切りにします。根っこは葉と違った香りがあり、サクサクとした食感はアクセントになります。とても美味しいですよ。
お皿にパクチーをすべて盛り付け、鰹節1パック、お醤油小さじ2をかけます。軽く混ぜたら出来上がり。あっという間に出来るでしょう?
少しお味見してください。相性に驚きます。これだけでおつまみになってしまいそう。
さて、次は炊き込みご飯。 お米は研いでおき、30分以上吸水させておきましょう。お水2カップに昆布を浸しておきます。
新にんにくの薄皮を剥きます。
お米、昆布に浸したお水、お塩小さじ3/4、みりん大さじ2を入れて一混ぜし、新にんにくすべて、梅干し2こ、昆布をのせ、炊飯します。
炊飯器の方も、鍋炊きの方も、いつもの白米のように炊いてください。
炊いているそばから、にんにくの香りが部屋中に広がります。思わずお腹が鳴ってしまいそう…。
さあ、お待ちかね。炊き上がったら、一混ぜします。
新にんにくはほわほわに崩れやすいです。梅干しと一緒に混ぜ込んでも良いですし、粒のまま楽しみたい方は別皿によけておきましょう。
お茶碗によそって、まずはそのままどうぞ。
とろけるような新にんにくの食感、鼻に抜ける香り、後味をキリッと引き締める梅干しの塩気と酸味に、もうお箸が止まりません。
次は、パクチー醤油をのせてみてください。一口食べると、「わあ!」と声が出るほどの、複雑な香りが広がります。
一度のせると、もうその部分ばかり食べちゃって、もう少しパクチーのせちゃお…とおかわりのループに…。
さらに、おすすめの食べ方はお肉と合わせることです。
少し、甘辛く焼いた鶏肉をのせて食べると、美味しすぎて無言になってしまいます。なにこれ…と食べているうちに、いつの間にか無くなってしまうという事態に。
パクチーを混ぜ込んでみたり、たっぷりのにんにくをお肉にのせてぱくりと頬張れば、うう幸せ! と悶えます。
このパクチー醤油はとっても万能。鰹節の香ばしさと味わいの深さも良いんです。
少し余ったら冷奴にのせたり、カリッと焼いた厚揚げにもぴったり! スープの浮き身や、ただ焼いただけのお野菜にのせても洒落たおかずになりますね。
色んな香り・味わいがあるのに、くどさがなく、すいすいと食べれてしまいます。つまり、とっても美味しくて、クセになるんです。
それに、新にんにくを粒のまま炊き込みご飯にしちゃうなんて、少し冒険気分になりませんか?
普段の食卓に、大胆なお料理を取り入れるのが私は好きです。それが手に入りやすい材料で簡単であれば、尚更嬉しいものです。この時期だけの新にんにくの甘みをぜひ味わってくださいね。
わくわくして、それでいて普通のおかずにもきっちり馴染む一品です。
今回のレシピと文章:今井真実(料理家)、撮影:今井裕治
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