きのこの旨味がじゅわ〜と溶け込む。五香粉が香るアジアン・スパイス鍋
やってきました。鍋の季節です!
お家鍋って手軽でおいしいんですが、冬は食卓にあがる機会も増える分、味がちょっとマンネリしがちですよね。そこで今回は、中国の代表的なミックススパイス「五香粉(ウーシャンフェン)」を使った、おとなのアジアン・スパイス鍋を紹介。五香粉にきのこから出る出汁を合わせたスペシャルスープは、ちょっと笑みがこぼれるおいしさです。
今夜は“おとな”の鍋にしよう
今回レシピを教えてくれるのは、2021年にレシピ本『おとな料理制作室へようこそ』を発売した、フードプロデューサーの美窪たえさん。noteやYouTubeなどで活躍されています。
美窪さん曰く、「おとな料理」という言葉に込められているのは「流行に関係なく、自分が食べたいものを自分で選ぶ」こと。
美窪さん:いろんな具材をぐつぐつ煮込む寄せ鍋も楽しいですが、今回はシンプルな食材で、さらりと食べられる鍋にしました。〆は、雑炊ではなく、あえて軽めの「汁かけごはん」にして、お酒を飲む人でも最後まで楽しめるようにアレンジしています。スープに使用するスパイスは五香粉。数種類のスパイスをブレンドしたミックススパイスで、野菜炒めや角煮などの肉料理にかけるだけでも、アジアンな雰囲気になるのでおすすめです。
きのこの食感と旨味、五香粉のアジアンな香りを目一杯楽しみましょう。
きのこの出汁でスープが完成
美窪さん:きのこは3種類以上を取り合わせていただくと、風味や食感の違いが出て楽しめます。マッシュルーム、えのき、ひらたけ、なめこ、やまぶし茸なども合うと思います。薬味野菜はパクチーの他、クレソンやルッコラ、サラダセロリ、ベビーリーフや、三つ葉、春菊、水菜など生で食べられる野菜がおすすめです。
【1】
きくらげはぬるま湯に漬けて戻しておきます。その間に鍋スープの材料をすべて合わせます。
美窪さん:鍋スープの材料はピッチャーなどに合わせておくと、後で鍋に注ぎやすいですよ。
【2】
しいたけやエリンギは1cmほどの厚さにカットし、その他のきのこは石づきを取り除き、食べやすいサイズに割いて、土鍋に盛り付けます。【1】で作った鍋スープの半量を土鍋に注ぎ、蓋をして中火にかけ、約5分煮ます。
美窪さん:きのこの出汁を煮出して、鍋スープを完成させるイメージです。きのこから水分が出るので、始めに入れるスープは少なめに。きのこは縮みやすいので、やや大きめにカットしておくといいですよ。
【3】
〈薬味野菜〉を全て4cmほどの食べやすいサイズに切り、ざっくり混ぜ合わせて器に盛っておきます。
美窪さん:青ネギは角度をつけて斜めに切ると、見た目がよくおすすめです。
【4】
【2】の土鍋の蓋を開けて豆腐を加えます。豆腐が温まったら準備完了。薬味野菜と豚肩ロース肉を入れて、仕上げにラー油をたっぷりと回しかけます。
【5】
お肉に火が通ったら、薬味野菜ときのこと一緒にいただきます! しゃぶしゃぶのように随時お肉を足しながら煮ていき、スープが少なくなったら余っている鍋スープを補充しましょう。
美窪さん:香味野菜は生でも食べられるので、鍋に入れずにお椀にもって、お肉で巻いて食べるのもおすすめの食べ方です。お肉は鶏肉でもおいしいですよ。
おとなの〆は汁かけご飯でサラサラと
最後の〆はおとなっぽく「汁かけご飯」。
お椀にご飯をよそい、鍋に残った具材と薬味野菜をのせて、スープをかけていただきます。
美窪さん:いろんな具材の旨味が出て、スープのおいしさはパワーアップ。雑炊だとお米に水分が入りすぎますが、汁かけご飯ならサラサラと軽く食べられます。お米の代わりに細めの中華麺や春雨を入れてもおいしいです。
五香粉の香りが、こんなにきのこと合うなんて……。調理はすごく簡単なのに、スパイスや薬味野菜を取り入れることで、お店で食べるような本格的なアジアンテイストを楽しむことができます。おとな鍋、ぜひご自宅でお試しください。
レシピ・監修:美窪たえ/ 文:井上麻子 / 撮影:大崎あゆみ
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