蒸気とともにスパイスが香り立つ。風味豊かな炊き込みご飯
ほかほかとした蒸気とともに食材の香りが漂う炊き込みご飯は、スパイスの風味を楽しむにはもってこいの料理! 今回はお米料理研究家のしらいのりこさんに、スパイスをふんだんに使った炊き込みご飯のレシピを考案してもらいました。炊き込みご飯にスパイスを加えるだけで風味が格段によくなり、ひと味違うおいしさが楽しめますよ。
スパイス際立つ「ウズベキスタン風牛肉のピラフ」
今回レシピをご紹介する「ウズベキスタン風牛肉のピラフ」は、クミンシードやチリパウダーなどのスパイスを、たっぷりの具材と一緒に炊飯器で炊き込むご飯レシピです。普段からカレー作りでスパイスをよく使うと話してくれたしらいさん。スパイスの風味を引き出すテクニックもたっぷり教えてくれました。
しらいさん:味わいが単調になりがちな炊き込みごはんは、いかにメリハリをだすかがおいしく作るポイントとなります。そのメリハリをつける要員として大活躍してくれるのがスパイスです。スパイスは料理全体を複雑な味わいにしてくれるので、最後まで飽きずに食べられる炊き込みご飯を作ることができます。
さらにメリハリをだすために、具材も工夫しています。下味をしっかりつけた牛肉や、甘みのあるレーズンのほか、ブラックペッパーもポイントです! ブラックペッパーは丸のまま入れると、ガリッとした食感と、ピリッとした辛味とほのかな酸味が口の中に広がり、味を引き締めてくれます。
何より炊き込みご飯のいいところは、一品だけでごちそうになるところです。具材を入れて炊き込むだけと手軽なのに、いろいろな食材が一気にとれて栄養も満点。スープをつければ立派な一食になるので、忙しいときのお助けレシピとしてぜひ活用してみてください。
では、さっそく作り方を教えていただきましょう。
「ウズベキスタン風牛肉のピラフ」の作り方
【1】
研いだ米を炊飯器に入れ、塩小さじ1/2を入れ、2合の目盛りまで水を入れてひと混ぜします。
【2】
ひと口大に切った牛肉を、塩小さじ1/2でよくもみこみます。にんにくは皮をむいておきます。
しらいさん:しっかり下味をつけることで、ピリッとした塩味が効いて、牛肉もまるでスパイスのようないいアクセントになります。ローストビーフ用のもも肉や、ラム肉でもおいしく仕上がりますよ。
【3】
フライパンに(A)を入れて弱火で熱します。
しらいさん:そのままスパイスを入れて炊き込む方法でもよいですが、スパイスは加熱すると風味が際立ちます。でも焦がすと苦みがでてしまうので、弱火で焦さないようにじっくり加熱してください。
ニンニクは丸のまま炊き込むとホクホク食感でさらにおいしくなるんです。刻まずにそのまま使うことをおすすめしています。
香りがたったら、タマネギ、ニンジンを入れ、中火で炒めます。タマネギがしんなりしたら、牛肉とレーズンを加えます。
【4】
野菜がしんなりし、肉の表面の色が変わったら1にのせて、炊き込みご飯モードで炊きます。
しらいさん:炊飯器に具材をのせたら混ぜずにそのまま炊き込んでください。米と具材を混ぜてしまうと、火のとおりにムラができてうまく炊けません。
炊き込みご飯モードのほうが火力が強いのでおすすめしていますが、もしお手持ちの炊飯器にモードがなければ、通常モードでも大丈夫ですよ。
【5】
炊き上がったらさっと混ぜて器に盛ります。お好みでディルとパクチーのざく切りをトッピングして完成です。パセリやミントのトッピングもよく合います。
具材たっぷり、ごちそうになる炊き込みご飯
スパイシーな香りが漂ってきて、思わず食欲が刺激されます。ひと口頬張るごとに、ブラックペッパーの辛味やレーズンの甘さ、お肉の塩味などいろいろな味わいが効いてきて、満足感たっぷり! 食べる手が止まらず、ぺろりと平らげてしまいました。
「炊飯器でなく、フライパンで作る方法もおすすめです。炊飯器だとお米のモチモチとしたリッチな食感が味わえ、フライパンで作るとパラパラしてさっぱりした味わいのパエリア風になりますよ」としらいさん。
以下でご紹介するフライパンのレシピもぜひ参考にしてくださいね。
レシピ・監修:しらいのりこ/文:大瀧亜友美/撮影:上原未嗣
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