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残暑を乗り切る。スパイスハイボール×燻製アウトドア料理のチカラ

猛暑の日々もひと段落、最近は外に出かけるのも、少し快適になってきましたね。夏が終わり秋に向かい始めるこの時期、やっぱり欠かせないのはアウトドア。「夏の終わりに思いをはせながら、秋の到来に心を躍らせるようなアウトドア料理を満喫したい!」。そんな願いを、アウトドアをコンセプトにしたカフェ・バー「BASE CAMP」のオーナー・A-sukeさんに叶えてもらいましょう。

アウトドアにおすすめな数多くの燻製のレシピを考案しているA-sukeさん。今回も燻製器を使ったレシピを実演してもらいました。テーマは、「甘みを楽しむ」。シナモンスティックを入れたハイボールとリンゴチップで燻製した豚ステーキの組み合わせはマイルドな甘みがあり、秋を意識させられます。

それでは、少し涼しくなってきたこの時期、ぜひ屋外で楽しんでみてほしいお酒とおつまみのレシピについて詳しく聞いてみましょう。

A-sukeさん。アウトドア好きが集う東京・水道橋のカフェ・バー「BASE CAMP」のオーナー。焚き火料理やダッチオーブン料理、燻製などのアウトドア料理を得意とし、レシピ本も多数執筆している。東京都千代田区神田三崎町2-22-8梨本ビル1F。

スパイスとアウトドアの共通点とは

A-sukeさんがアウトドア料理でこだわっていることは、なるべく、原始的で作りやすく片付けも楽なものを作るということ。そのためスパイスをレトルトカレーやパスタソースなどの既製品に追加し、ブーストさせて使うことも多いそうです。

A-sukeさん:私のなかでスパイスは日本人的な薬味みたいに使うもの、というイメージですね。持ち運びの観点からもスパイスとアウトドアは相性がよくて、パウダーよりこぼす危険性も少なく、量の調節もしやすいシードを持っていくことが多いです。市販の化粧品ケースなんかに詰め替えて持っていきますよ。

——アウトドア料理とスパイスの共通点みたいなものはありますか?

A-sukeさん:スパイスを使うことで、いつもの料理が「ありがたみのある味」になると考えています。本当のことを言うと、料理は室内で作った方が楽だしおいしいと思うんですが、それでも屋外で作って食べるのは、味だけでなく全ての五感を使って食を楽しむためだと思います。自然というロケーションはもちろん、仲間との時間といったものを大切に感じながら食べる料理は格別です。このように食を彩るという点でアウトドアとスパイスは似ているんじゃないでしょうか。

——今回のレシピでは燻製も行いますが、食材に対してどんな効果を生み出すのでしょうか?

A-sukeさん:燻製というと、昔ながらのものは保存食としての意味合いが強く、作るのに手間も時間もかかるイメージがある、という人もいるかもしれません。ですが、現代の燻製は食材に香りをつけてたのしむ、シンプルなものだと考えています。そんな燻製の香りをたのしむという点もスパイスと通ずる部分がありますね。燻製初心者の方も、ぜひこの機会にチャレンジしてみてほしいです!

程よくスモーキーで口当たりが良い、シナモンハイボール

今回のお酒は、甘みのある料理やお菓子によく使われるシナモンを使ったハイボールです。

A-sukeさん:ハイボールはピート香あるシングルモルトウイスキーがおすすめです。ピート香とは、スモーキーな香りのこと。濃い味のウイスキーだと、燻製との香りの組み合わせが強すぎてややしつこく感じてしまうかもしれません。今回は程よいスモーキーさと少し甘みがあるウイスキーを選んだので、リンゴチップの燻製の香りや豚肉の甘さにもぴったりですよ。

<材料>
シングルモルトウイスキー……30ml
炭酸水……120ml
S&Bシナモン(スティック)……1本
氷……適量

【1】ウイスキーをお好みの量、氷を入れたグラスに注ぐ

【2】炭酸水を注ぎ、シナモンスティックを1本入れて完成

A-sukeさん:スティックのシナモンを使うのは、パウダーより断然口当たりが良いからです。くるんと丸まったスティックシナモンは、アウトドアだとストロー代わりに使うこともできて面白いですよ。1本だと香りが弱い、という人はお好みで本数を増やしてもOK。

リンゴチップ香る、燻製豚肩ロースのステーキ

続いて、シナモンハイボールにぴったりなおつまみとして、豚肩ロースをリンゴチップで燻製し鉄板の上で豪快に焼いていきます。燻製器がお家にないけれど、再現してみたい!という人はエスビー食品の燻製岩塩、燻製あらびきブラックペッパーを代わりに使ってみてください。

<材料>
豚肩ロース(1枚)……100g
塩……適量
S&Bブラックペッパー(パウダー)……適量
お好みの彩り野菜(プチトマト・パプリカ・かぼちゃ・水菜・レタスなど)……適量

※燻製器を使う場合
リンゴチップ(1掴み)……10g

※燻製器を使わない場合
S&B燻製岩塩……適量
S&B燻製あらびきペッパー……適量

【1】燻製器にリンゴチップを入れ、中火で火にかけ煙を出す。その上に塩、ブラックペッパーで下味をつけた豚肉をのせ、3分間燻製する。

A-sukeさん:3分という短い時間なのは、香りづけのみを目的としているためです。短時間なので燻製器もほとんど汚れません。豚肉の見た目はあまり生の状態と変わらないですが、問題ありません。

【2】鉄板の上で燻製した豚肉を片面1分ずつ焼く

肉の厚み1cm×1分が目安で、弱火〜中火くらいの火で両面をじっくり焼いていきましょう。

A-sukeさん:今回は波型の鉄板を使っています。波のでこぼこに沿ったおいしそうな焼き目が付きますし、出っぱっている部分はカリッと焼け、へこんでいる部分はじっくり火が通りしっとりとするので、食感の違いも楽しめるんです。

【3】両面に火が通ったら完成

お肉の裏面を焼いている間に、鉄板の端っこのスペースでパプリカやかぼちゃなど飾り野菜も焼いておくのも、限られた調理器具を使うアウトドアならではのテクニック。

A-sukeさん:燻製をせず、エスビー食品の燻製岩塩、燻製あらびきブラックペッパーを使う場合は、下味でつける塩こしょうを少なめにしておき、最後の仕上げに適量かけましょう。燻製の香りが飛ばずに濃厚な味をたのしめます。

今回は、残暑をたのしみながら乗り切れそうなアウトドア料理を教えてもらいました。新しいことへチャレンジしてみるのはとにかく面白い!というA-sukeさん。そんな観点から、初心者の方も今回ご紹介した料理で気軽にアウトドアを始めてみてはいかがでしょうか。

レシピ・監修:A-suke/ 文:株式会社エクスライト /撮影:大崎あゆみ

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