クリスマスに作る魔除けのお守り。スパイシーな香りの“フルーツポマンダー”
12月になり、クリスマスのムードが高まってきました。
ジンジャークッキーやシュトーレンなど、スパイスを使ったクリスマスのメニューは数多くありますが、今回紹介するのは、お菓子ではなくて香り玉。
オレンジなどの果物とクローブやシナモンでつくる“フルーツポマンダー”です。
日本ではあまり馴染みがないけれど、ヨーロッパでは物語や絵画などでもよく見られるクリスマスシーズンの風物詩です。
香りの魔除け、ポマンダーって?
ちょっと特徴的な見た目です。
実はこれ、生のオレンジにクローブをたくさん刺し、シナモンの粉をまぶし乾燥させたもの。
スパイスとフルーツの香りを楽しむ飾りです。
ポマンダーの起こりは16世紀ごろ、中世のヨーロッパとされています。
ペストが大流行した時期で、スパイスの香りの力で疫病や災難を除けると信じられていたそうです。
ちょうど劇作家のシェイクスピアが活躍した時期でもあり、シェイクスピアの作品にもポマンダーが登場しています。
というわけで、作ってみました!
用意するものはこちら。
みんなで複数個作る場合には、公式通販で販売している業務用100gのクローブもおすすめです。
〈作り方〉
【1】
新鮮なオレンジを用意し、十字にテープを巻きます。
【2】
テープを巻いていない部分に竹串で穴をあけ、そこにクローブを2~3mm間隔で刺していきます。
クローブはテープに沿って等間隔で刺し、周りを一周してから内側を刺すときれいに仕上がります。
竹串で穴を空けたのにクローブを刺さない場所があると、カビが生える原因になります。刺し忘れに気をつけてくださいね。
【3】
テープを外し、オレンジをビニール袋に入れて、シナモンを振りかけます。ビニール袋をよく振って、シナモンを全体にまぶします。
オレンジから水分が出るので、袋を揺すりながらまんべんなくシナモンをまぶしつけます。
【4】
余分についたシナモンは、水分が蒸発しやすいよう、竹串で取り除いておきます。
【5】
ネット袋に【4】を入れ、風通しのいい場所に吊るして乾燥させます。
ときどきビニール袋に入れて、シナモンをまぶしてから取り除く作業を3日ほど繰り返します。
風通しのいい場所に1か月ほど吊るして乾燥させればでき上がりです。
10日経ったものがこちら。
傷んではおらず、鼻を近づけるとクローブとシナモンのいい香りがします。重さは260gあったものが198gになっていました。
まだ少し早いですが、飾りのリボンを結びました。
この状態で玄関先に吊るして、さらに乾燥させていきます!
20日経過、思わぬ変化が
さて、玄関先に吊るしたあとは特に気にせず過ごしていましたが、20日ほど経った頃、そばを通るとふわっとオレンジのいい香りが。
それまでは香りを感じなかったのに、徐々にオレンジの香りがするようになってきました。
リボンをほどいて観察してみました。
かなり干からびていますが、カビが生えたり腐ったりした様子はありません。
重さは142g。はじめは260gだったのでかなりの水分が抜けました。
せっかくなのでクリスマスツリーに飾りました。室内がいい香りです!
冬の間しばらくは香りが楽しめそうです。
ポマンダーはもともと疫病除けとされていたもの。
コロナだけでなくインフルエンザも気になる季節なので、ご利益があったらいいですね。
▼こちらでは作り方の動画も見られます。
★おまけのレシピ★
香りの飾りもいいけれど、やっぱり食べたい~という方はこちらをどうぞ!
◎献立に迷ったら… →エスビー食品レシピサイト
◎スパイス&ハーブを中心とした各種情報をお届け! →エスビー食品公式facebook
◎レシピ、商品・イベント・キャンペーン情報などをつぶやいています →エスビー食品公式twitter