つゆまで飲み干せちゃう!旨味がしみ出るスパイスおでんのすゝめ
寒い季節の定番といえば、やっぱりおでんです。だしがじゅわりと染み込んだ大根やさつま揚げを、ハフハフ言いながら食べる瞬間は最高! いつの間にか心も体もポカポカに温まっています。
しかし2月も後半になり、おでんを食べ飽きてしまったという人もなかにはいるのではないでしょうか? からしや柚子胡椒をつけて食べるのが定番のおでんですが、今回は一風変わったスパイスおでんのレシピをご紹介します。
教えてくださったのは、初心者でも簡単に作れる料理を多数生み出している料理家の重信初江さん。おでんのだしにスパイスを加えるだけなので、誰でもチャレンジしやすいレシピになっていますよ。
重信さん:使うスパイスは、赤缶カレー粉とガラムマサラです。少量加えるだけで風味が豊かになり、味の印象がガラリと変わりますよ。今回は洋風の味わいなので、相性のよいトマトを入れたり、マスタードをつけて食べたりすると、よりスパイスおでんを楽しめます。残ったつゆにうどんを入れて、カレーうどん風に食べるのもおすすめです!
「スパイスおでん」の作り方
【1】
大根は1.5センチの厚さに輪切りにし、皮をむきます。
大根をたっぷりの水とともに火にかけ、煮立ったら弱火で15分ほど下茹でします。
重信さん:大根は輪切りにしてから皮をむくほうが、簡単にきれいに仕上がるのでおすすめです。また、このレシピでは1.5cm幅で薄めに輪切りにし、下茹での時間を短縮しています。厚めの大根にしたい人は煮る時間を20〜30分に増やしてみてください。
【2】
白滝はかぶるくらいの水に入れて下茹でし、ザルにあげます。
次にトマトを湯むきするため、まずはヘタを包丁でくりぬきます。
トマトがかぶるくらいのお湯を用意し、トマトを入れます。15秒ほどつけると皮に亀裂が入ってくるので、冷水にあげて指で皮をむいていきます。
重信さん:湯むきの際は、お湯につける時間を短くするのがポイントです。あまり長い時間つけているとトマトの身まで柔らかくなって、皮がむきにくくなるので注意しましょう。トマトを湯に入れたらおたまなどで軽くかき混ぜると、皮にまんべんなく熱が通るのできれいにむきやすくなります。そして、トマトの湯むきに使ったお湯はそのままさつま揚げの油抜きに使いましょう! 鍋を新しく出す必要もなく、お湯も節約できるので一石二鳥です。
トマトの湯むきに使ったお湯にさつま揚げを入れて、余分な油を除きます。
※より手軽に油抜きをしたい人は、二重にしたペーパータオルでさつま揚げをぎゅっと押さえるだけでもOK。
【3】
だしとAの調味料を鍋に入れ、火をつけます。
煮立ったら、水気を切った大根と白滝、さつま揚げ、ゆで卵を入れ、20分ほど弱火で煮ます。
重信さん:一番味が染み込んでほしい大根が下になるように入れます。さつま揚げはもとから味がしっかりついているので、大根が浮いてこないよう上にのせるとよいでしょう。
【4】
仕上げにトマトを加え、2〜3分煮て火を止めます。トマトは煮崩れしやすいので、最後に入れてさっと煮るのがポイントです。
【5】
器に盛り、パセリを振って粒マスタードを添えたら完成です。
さらにおいしく仕上げるひと工夫!
余裕がある人は一度完全に冷まし、再び温めてから食べましょう。冷めるときに味が染み込んでいくので、より味わい深くなりますよ。
重信さん:朝や昼に仕込んで、夜ご飯で食べる方法もよいと思います。さつま揚げに含まれるアミノ酸がさらに他の食材になじんで、旨味が増していきますよ!
つゆまで完食!食欲が止まらないひと皿に!
スパイスの香りがふわーっと広がって、思わず食欲がそそられます! ひと口食べると、ガラムマサラの辛味や赤缶カレー粉の風味がさりげなく利いたつゆがじゅわーっと口の中で広がって、まさに至福の瞬間です。少しスパイスの辛味があるので、酸味のある粒マスタードもよく合います。さらにぷちぷちとした食感もアクセントに。カレースープのようなつゆがおいしく、気づいたらすっかり飲み干していました!
重信さん:煮込むとスパイスの味わいが少し落ち着くので、アクセントがほしい人は食べる直前にカレー粉を小さじ1/3〜1/2程度、ガラムマサラを少々加えるのもおすすめです。スパイスの香りと辛味がプラスされ、より味の輪郭がはっきりして食べ応えが増しますよ。
いつものおでんに飽きたときにぜひ試していただきたいスパイスおでん。ちょっとしたスパイス使いで、おでんの印象ががらりと変わるのが驚きでした。重信さん曰く、今回のレシピは冷やして食べるのもおすすめとのこと。ぜひ夏にも楽しんでみてください。
レシピ・監修:重信初江/ 文:大瀧亜友美 / 撮影:大崎あゆみ
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