例年よりも早くやってきた2022年の夏。毎日とっても暑いですね。ここはひとつ、スパイスとフルーツを使ったひんやりドリンクで、ほてった身体をクールダウンさせましょう。

今回ご紹介するのは、チャイと冷凍フルーツを合わせてスムージー仕立てにした「フローズンチャイ」。チャイの原液を用意しておけば、飲みたい時にミキサーですぐに作れる手軽さが嬉しいポイントです。フルーツの優しい甘さは子どもでも飲みやすく、5種類のスパイスのパワーが暑さでお疲れ気味な体に染み渡ります。

チャイと聞くと、カフェやカレー屋さんにある飲み物というイメージですが、実はお家でも簡単に作ることができるんです！ レシピを教えてくれるのは、チャイ専門店「モクシャチャイ中目黒」を営む大久保カプール玲夫奈（れおな）さん。インド人の父と日本人の母を持つ大久保さんは、幼少期から父が作るスパイスたっぷりのチャイの魅力に触れてきました。

全部入れて、煮出すだけ。まずはチャイの原液作りから

大久保さん：スパイスは5種類そろっているとベストですが、ジンジャーとシナモンだけでも作れます。スパイスや砂糖の量は、好みに合わせてアレンジしてもOKです。

【1】スパイスを煮出す

片手鍋に水750mlを入れ、お湯を沸かしている間にスパイスを粗く砕いておきます。ふつふつと沸騰してきたら、ジンジャー、シナモン、その他のスパイスの順番で全てお湯の中へ。強火で5分ほどかき混ぜながら煮出し、お湯にスパイスの香りをしっかりと移します。

大久保さん：水が冷たいうちにスパイスを入れると、香りが出にくくなるので気をつけて。スパイスは、パウダーではなくホールスパイスをざっくりと砕いて煮出すほうが、しっかりと香りを楽しめますよ。スパイスミルがご家庭になければ、真空パックに入れて棒などで叩いて砕きましょう。

【2】茶葉を加えてさらに煮出す

お湯の色が茶色くなって香りが十分に出てきたら、アッサムの茶葉を全て加えて、中火でかき混ぜながら5分ほど煮出します。水分が蒸発しすぎないように、火加減に注意を。

大久保さん：茶葉は、なるべく細かいものを選びましょう。アッサムがなければ、他のお茶でも大丈夫ですよ。スリランカのウバ茶や、中国のキームン紅茶がおすすめです。今回は、モクシャチャイオリジナルの「アッサムCTCセカンドフラッシュ」を使っています。芳醇な香りが特徴で、ミルクティーにしても美味しい紅茶です。

【3】砂糖を加える

砂糖を加え、また5分ほど煮て火を止めます。

【4】あら熱を取って、ボトルに移す

粗熱が取れたら茶こしで濾し、ボトルやタッパーなどの容器に移します。冷蔵庫で冷やせば、チャイ原液の完成です！

原液は、冷蔵庫で3日間保存ができるので、炭酸割りに少しライムを絞って「スパイス香るチャイソーダ」なんて風にしても美味しそう。

ミキサーで簡単！ フローズンチャイの作り方

大久保さん：冷えたチャイの原液を使って、フローズンチャイを作ります。今回はマンゴーとブルーベリーを使っていますが、冷凍にしたフルーツなら何でも合うので、バナナやイチゴなどいろんなバリエーションを楽しんでみてください。牛乳を、豆乳やオーツミルクに変えても美味しいですよ。

【1】材料をミキサーで混ぜる

ミキサーの容器に、チャイの原液、氷、牛乳、フローズンフルーツを全て入れてスイッチオン。全体が混ざってなめらかになるまでかき混ぜます。

【2】グラスに移して完成！

果肉が目立たないぐらいなめらかになったら、グラスに移して完成。ミントや残った冷凍フルーツをトッピングすれば、見た目にも心躍る夏ドリンクに！

大久保さん：今回のレシピは、夏に飲んでも重くないさらりとした飲み心地。もったりとした濃厚なシェイクが好き！という方は、原液と牛乳の量を10mlずつ減らしてみてください。

スパイス＆フルーツで暑い夏を乗り切ろう！

マンゴーとブルーベリー、2種類のフローズンチャイの出来上がり。早速飲んでみると、5種類のスパイスの香りが鼻の奥でふわっと広がり、続けて茶葉の豊かなコクとフルーツの甘酸っぱさのハーモニーが……チャイとフルーツはびっくりするほど相性抜群です。

暑い日にもゴクゴクと飲める、ひんやりとした1杯。 ぜひ、この夏の定番ドリンクに加えてみてくださいね！

レシピ・監修：モクシャチャイ（大久保カプール玲夫奈）／文：井上麻子／撮影：大崎あゆみ

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