スパイスできのこはもっとおいしくなる!短時間で作れる常備菜3種
秋の味覚の代表格であるきのこ。食物繊維をはじめとした栄養素が多く含まれ、健康維持には欠かせない食材です。おまけに価格帯がリーズナブルなきのこは食卓の強い味方! もっと幅広い味わいで楽しむために、スパイスやハーブでアレンジを加えてみませんか?
今回はきのこ料理家として活躍している「まんぼママ」さんこと、原真智子さんにきのこを使ったスパイスおかずレシピを紹介していただきました。テレビや雑誌のほか、きのこマニアたちが集って立ち上げたサイト「関東きのこの会」でも数々のきのこレシピを発信しているまんぼママさん。きのこの食べ方を熟知しているまんぼママさんに、よりおいしく仕上げるテクニックや、栄養を逃さない調理ポイントを教わりました。
どのレシピもとても簡単で、調理時間はわずか10~15分ほどです。あと一品追加したいときにぜひ作ってみてください。
旨味をじっくり引き出す!辛味がアクセントの「きのこの五目煮」
まずは常備菜にぴったりな五目煮を紹介します。3種類のきのこを使うことで、出汁がたっぷり出るので、味付けはしょうゆとみりんだけとシンプル! 仕上げにS&B 七味唐からしをふりかければ味が引き締まり、よりきのこの旨味が際立ちます。
まんぼママさん:きのこは2種類以上入れると、旨味の相乗効果でよりおいしさが増すので、たっぷり入れるのがおすすめです。この旨味成分は60~70度でMaxとなると言われています。弱火でコトコトじっくり煮込むことで、きのこの旨味がじわじわとしみ出てきますよ。にんじんは少し固めに煮て、柔らかいきのこと食感の違いを出すのもポイントです!
【1】
にんじんは食感が残るよう、1cm角に切ります。
【2】
きのこをにんじんと同じ大きさに切ります。
[ポイント]白ぶなしめじは根元をV字にカットすると、余すことなく食べることができます。
【3】
にんじん・きのこの順番で鍋に入れたら、先にしょうゆを回しかけ、フタをして蒸し煮にします。このタイミングで調味料を入れることで、きのこから水分がよく出て焦がす心配が少なくなります。
弱火で蒸し煮にしながらコトコト煮込んだらみりんを回し入れます。
【4】
仕上げにS&B 七味唐からしをふりかけます。食べる直前にふりかけることで、ピリッとした辛味とともに豊かな香りも楽しめます。
食感が楽しい!「エリンギとひらたけの焼ききのこ」
続いてはエリンギとひらたけを使ったひと皿です。どちらのきのこも菌床部や石づきが切り落とされた状態で販売されているので、丸ごと食べられるのが魅力。今回は手で裂いてから調理するため、包丁やまな板が必要ない点もうれしいところです!
まんぼママさん:エリンギは切り方次第で食感が大きく変わるきのこです。手で裂くと味が染み込みやすいうえに、繊維質が感じられて食べ応えが増しますよ。 このレシピもじっくり焼き上げることで旨味を引き出すので、炒めるときはきのこをあまり動かさないのがポイントです。きのことS&B コショーの香りがたって、食欲もアップします!
【1】
きのこを手で細くほぐします。大きさを揃えると、火の通りが均一になります。
【2】
フライパンにきのこを入れ、サラダ油を加えたら火をつける前によくかき混ぜます。サラダ油が全体に行き渡った段階で、中火で焼き付けるように炒めます。
[ポイント]油をよく絡めることでよりジューシーに仕上がります。
【3】
塩とS&B コショーで味を整えます。塩は手でもむようにしてふりかけると、全体に味が行き渡りやすくなります。盛り付けたら、S&B パセリを適量ふって完成です。
おつまみにもぴったり!「白ぶなしめじとたたきキュウリの韓国風」
韓国風たたききゅうりの素に、野菜のエキスやスパイスが入ったエクストラスパイシーソースを合わせることで、手軽ながらも深みのある一品に。白ぶなしめじと鶏ささみは電子レンジで蒸すので、鍋も必要ありません!
まんぼママさん:この韓国風常備菜は、我が家の定番おつまみとなりました。コクのあるエクストラスパイシーソースが味の決め手です。辛味の強い調味料ですが、きゅうりから水分が出るのでまろやかな味わいになりますよ。電子レンジで蒸すのもおいしく食べるポイント。茹でる方法と比べて栄養素や旨味が流れにくいうえに、調理も短時間で済みます。
【1】
きゅうりは麵棒などで叩き、割りほぐします。
【2】
白ぶなしめじの石づきを取り、手でほぐしたら、鶏ささみとともに耐熱容器に入れます。鶏ささみも軽くほぐすことで、蒸したときに縮みにくくなります。
蒸気の通り道を作るよう、ふんわりとラップをしたら、電子レンジで2分ほど加熱します。
【3】
粗熱がとれたらきゅうりを加えて、SPICE&HERBシーズニング 韓国風たたききゅうりとS&B カレープラス エクストラスパイシーソースを入れ、よく混ぜ合わせます。
[ポイント]きのことささみから出た水分には、栄養分や旨味成分が含まれるので、捨てずにそのまま混ぜ合わせます。
【4】
最後に白ごまをふって完成です。
スパイスの隠し味できのこの楽しみ方がさらに広がる!
手に入りやすい食材のひとつであるきのこ。ちょっとしたアイディアでその味わい方はさらに広がっていきます。
「きのこは和洋中のどの味付けにも合いやすく、意外と懐の深い食材です。最近は菌床栽培が進んで1年を通して手に入りやすいので、ぜひ毎日の食卓にきのこ料理を取り入れてみてください」とまんぼママさん。
おかずのレパートリーを増やしたい人は、ぜひきのことスパイスの組み合わせを試してみてくださいね。
レシピ・監修:まんぼママ(原真智子)/文:大瀧亜友美/撮影:大崎あゆみ
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