【スパイスたまご】漬け汁はもはやスープカレー!?おつまみにもあと一品にも!冷蔵庫にあったらうれしいスパイス&ハーブ味玉
私は卵が大好きです。極端な話、ご飯とお味噌汁、卵さえあれば生きていけるとさえ思っています。
目玉焼き、だし巻き、卵かけご飯、オムライス…。好きな卵料理をあげると枚挙にいとまがありませんが、中でも「味玉」は、欠かすことのできないご馳走です。
卵を好みの固さに茹でて、殻を剥いて、漬け汁に漬ける。とてもシンプルな料理ですが、茹で加減や漬け汁の配合、漬ける時間など、実はとても奥が深い。そして、味玉はどんな味にも化けてくれるので、アレンジが無限大なのです…!!
今回は、そんな味玉にスパイスの魔法をかけてアレンジ。3パターンのスパイス味玉レシピを考えてみました!!
スパイスカレー味玉
私はいつもの味玉にカレー粉を少し加えて「カレー風味の味玉」を作るのが好きなのですが、今回はスパイスを配合して本格的なスパイスカレー味玉を作ってみました!!
漬け汁まで美味しいので、一緒にご飯にかけて食べると絶品ですよ!(もはや、これだけでスープカレー…!?)
【作り方】
まずは卵を茹でます。鍋にたっぷりのお湯を沸かし、おたまで卵をそっと入れ、7分茹でたら流水にさらします。
勢いよく流水にかけて、熱々の卵を急速に冷ますのが、殻を綺麗に剥くコツです。
卵の茹で具合はお好みですが、私は「程よく半熟、かつ殻が剥きやすい7分」で茹でることが多いです。なお、冷蔵庫からすぐに出してから茹でると、黄身がとろりと流れる程よい半熟具合になりますよ。
続いて、漬け汁を作ります。
(A)のパウダースパイスは事前に合わせておくとスムーズです。水も事前に計量しておきましょう。
まずは、ホールスパイスの香りを油に移します(テンパリング)。フライパンにオリーブオイルとクミンシード、カルダモンを入れて弱めの中火にかけます。
カルダモンがぷっくりと膨らんできたら、合わせた(A)のスパイスを加えてさっと混ぜ、水を加えてローレルをちぎって加えます。
通常のカレーと異なり煮込み時間が無いため、ローレルをちぎって加えることでスピーディーに香りを移します。
(B)の塩、醤油、マーマレード、顆粒コンソメを加え、一煮立ちさせたら火を止めます。
粗熱が取れたら、卵と共に保存袋に入れて丸1日ほど漬け込みます。保存袋はジッパー付きのタイプ(Sサイズ推奨)でも、普通の食品用ポリ袋でも、どちらでも大丈夫です。
空気はしっかり抜いてくださいね。
漬け込みの目安は丸1日ですが、2〜3日ほど漬け込んでもおいしいですよ。
カレーのトッピングに最適ですし、お酒のおつまみにも最高です!!
とろ〜り、味が染みた半熟の卵黄がおいしいんですよね〜。せっかくなので、スパイスの風味がきいた漬け汁もかけてお召し上がりいただくのがおすすめですよ。
韓国風ヤンニョム味玉
続いての味玉は、韓国風。コチュジャンの風味と唐辛子の辛味をきかせた、ヤンニョムチキンならぬ、ヤンニョム味玉!!
材料を混ぜるだけなので、とっても簡単です。冷麺のトッピングにもぴったりですよ♪
卵は、スパイス味玉と同様に7分茹でて殻を剥いておきます。青ねぎは小口切りにします。
保存袋に(A)と青ねぎを入れて軽く揉みます。
茹で卵を入れたら冷蔵庫で丸一日ほど漬け込みます。
にんにくとねぎの香りがきいた甘辛い味わいがたまらない!!ご飯にもよく合う味わいですよ。
こちらもタレが美味しいので、卵にかけてお召し上がりくださいね。
赤ワインのスパイス味玉ピクルス
続いては、ちょっぴり変わり種!!赤ワインベースの味玉ピクルスです。
ホットワインをイメージしたスパイス使いをしてみました。
シナモンに八角、クローブと、ほっこりとスパイスが香る、甘酸っぱいピクルス。赤ワインはライトボディ〜ミディアムボディなど、あっさりした味わいのものを使うのがおすすめです。
卵は、スパイス味玉と同様に7分茹でて殻を剥いておきます。
小鍋に赤ワインと(A)のスパイスを入れて弱めの中火にかけ、沸騰したら1〜2分ほど煮立てます。赤ワインのアルコール分を適度に飛ばしつつ、スパイスの香りを移しましょう。
続いて、水と酢、レモン、はちみつ、塩を加えて一煮立ちさせます。
火からおろし、粗熱が取れたら前述の味玉同様に保存袋で丸1日ほど漬け込みます。
1日ほど漬け込むと、まろやかな酸味に。2〜3日ほど漬け込むと、しっかり酸味のきいたピクルスになります。
漬ければ漬けるほど酸っぱくなりますが、酸味がある分、少なくとも1〜2週間は保存可能です(卵を固茹ですれば1ヶ月ほど日持ちします)。
ワインのおつまみはもちろん、サラダにトッピングしたり、サンドイッチに挟んだりなど、色々とアレンジができて便利。色が可愛いので、おもてなしにもぴったりですよ♪
味玉は、ラーメンのトッピングだけじゃない!! スパイスを使えば、味玉はもっともっと楽しくなります♪
常備菜やおつまみ、おもてなし、トッピングなど、様々なシーンで作ってみてくださいね。
今回のレシピ、文章、撮影:真野遥(発酵料理家)