作って損なし!材料揃えて5分で完結、「混ぜるだけ」で味がきまる『万能パセリペースト』とその活用例
「イタリアンパセリ」(通称「イタパセ」)は私の大好きなセリ科のハーブ。
もちろんその名のとおり、パセリの仲間。
クルクルとした葉のロックな雰囲気のパセリとは違い、平たい葉の形をした優雅なたたずまいをしていて、味わいも食感も見た目もパセリより穏やかです。
ちなみに、セリ科って他に何があるかというと、パクチー、ディル、フェンネル、三つ葉、セロリなど...名前だけでも香り立つような、唯一無二の個性派ぞろい。
私にとってはこのセリ科のメンバーは、有ると無いとで大違い、無ければスーパーに買いに走らなければならない、そんな存在です。
ただ、そんな個性派ぞろいのセリ科の中で、イタリアンパセリはパセリと同様に「飾りもの」のイメージが強いのではないでしょうか?
最後にパラリと散らしたり、添えたりと、「有っても無くてもいいかも」というような使い方がほとんどで、その爽やかな香りや独特な苦みなど、イタリアンパセリのポテンシャルが発揮されていない気がします。
そこで、今回はイタリアンパセリの魅力を存分に味わっていただける万能ペーストのレシピをご紹介します。
作業時間はたったの5分です。多分、一番時間がかかるのは材料をそろえることかもしれません。
ハンディブレンダー、フードプロセッサーをお持ちであれば、まな板も包丁も要りません。もちろん包丁のみで作ることも可能です。
では、はじめましょう!
今回、使用するのはS&Bのイタリアンパセリ。
イタリアンパセリは年中ありますが、春と秋は特に葉が柔らかくなって美味しくなるんですよ。
イタリアンパセリをキッチンばさみで茎ごとざく切りにしてボウルに入れます。
ハンディブレンダーで粗く攪拌し、アンチョビを加えてさらに細かくします。
アンチョビはチューブ調味料を使う場合は、ニンニクと一緒に最後に入れて。
オリーブオイルと塩を加えます。
イタリアンパセリの葉はちょっと粗めでも美味しいのでどこまで攪拌するかはお好みで。
粉チーズ、にんにくを加え、ゴムベラで混ぜます。
「S&B本生生にんにく」はすりおろしのペースト状になっているので、最後に加えてゴムべらで混ぜるだけでOKです。
アンチョビもチューブ調味料を使うならこのタイミングで加えてください。
出来上がったら清潔な瓶に保存。冷蔵庫で1週間程度保存可能です。
フードプロセッサーで作る場合は、材料をすべて入れて一気に攪拌してください。
包丁で作る場合はイタリアンパセリを細かくみじん切りにして混ぜて。
少し切るのは大変ですが、それはそれで美味しいので、どちらも作って味わいや食感を比べてみるのもアリです。
イタリアンパセリペーストの活用法
さて、あっという間にできたこのペーストですが、活用法は色々。
イタリアンパセリは生食はもちろん、熱にも強いので、加熱用としても使えます。
嬉しいのは加熱してもほぼ変色せず、綺麗な緑色のままなところ。
せっかくの鮮やかな緑色がくすんじゃったら残念ですが、そんな心配は一切不要。
そしてこのペーストは塩もアンチョビも入っているので、基本的にどんなお料理にも「混ぜるだけ」で味が決まります。
それでは、私のおすすめのレシピをご紹介します。
和えるだけ!じゃがいもといんげんのグリーンパスタ
まずはパスタのソースとして。
パスタだけ和えてもいいのですが、実はいんげんとじゃがいもをパスタと一緒に茹でて、和えるとすごく美味しいんです。
じゃがいもを水から茹でて、次にパスタを入れ、残り1分のところでいんげんを加えて全部一度に引き上げます。時間差で茹でるので簡単です。そして、熱々のうちにペーストと和えるだけ!
お好みで追いチーズをしてさらにコクをアップしても。
炒め物に!「鶏肉とズッキーニのイタパセペースト炒め」
このペーストは炒め物にも重宝します。
鶏肉とズッキーニを炒めて、最後にペーストを加えて全体を大きく混ぜるだけ。
写真をご覧ください! 加熱しても全然色が変わりません。
鮮やかな緑色のままなんですよ。すごいですよね。
今回はズッキーニを使用しましたが、春はタケノコ、キャベツ、玉ねぎ、夏はきゅうりやレタス、秋、冬はレンコン、じゃがいもなど季節の野菜で楽しんで下さい。
他にも、イタリアンパセリペーストは色々なシーンで大活躍。
ポテトサラダからのグリーンコロッケへ進化
じゃがいもを電子レンジで加熱し、ペーストと和えてポテトサラダにするのは私の定番。粗めに潰してタコを混ぜたり、しっかり潰してハムと和えたり。
さらに進化形としてそのポテトサラダに衣をつけてグリーンコロッケにしても。
コロッケの種にピザ用チーズを入れるのもおすすめです。
のせて、和えて、添えて、かけてと大活躍!
他にもしらすと和えてバゲットや冷奴にのせたり。アボカドとブロッコリーと和えたりして、ちょっとしたお酒のおつまみにもなります。
ステーキのソース、しゃぶしゃぶのタレ、お刺身にかけてカルパッチョにしたりと用途は無限。思いついたものになんでもつけて、かけてみてくださいね。
この万能ペーストで「飾りだけではない」イタリアンパセリの魅力を存分に味わっていただけると思います。ぜひ作ってみてください。
私はnoteやTwitterで「 #飾りじゃないのよパセリは 」というタグでパセリの活用レシピを公開してます。
もし、何か良い活用方法を思いつきましたら、ぜひSNSで発信してください。
イタリアンパセリの魅力をどんどん発信して、パセリの輪を拡げていきましょう!
今回のレシピ、文章、撮影:しらいのりこ/ごはん同盟