さしすせそのさらに基礎。塩を生かして、手軽においしく。 #塩とスパイス #クミン 【角田真秀さんレシピ】
お料理じょうずは塩じょうず
以前より人から相談されやすかったという角田さん。料理人として、料理研究家として、お料理の悩みを受けることも多かったとか。
基本調味料の中でも、いちばん柱になるのが塩。味付けだけでなく、魚の水気を抜くためだったり、玉ねぎの辛み抜きだったりと、使い方の幅がさしすせその中でもダントツです。料理の起点になる塩の使い方をないがしろにして、味の迷子になってしまう人をたくさん見てきました。
さらに、コロナ禍以降お料理をする機会が増えた人にとって、お料理自体がつらいといった声も気になるように。どうしたら苦しいを楽しいにできるか。塩なら、難しいことなしに振りかけるだけで済んだりもします。簡単なのに、こんなにおいしい! それが塩だと角田さんは考えています。
塩とスパイスのお話を少々
そんな塩をスパイスと混ぜてしまうことで、より間違いなく味が決まったり、いつもと違うおいしさを手軽に楽しめるようになります。
ところで、やはり塩ってこだわった方がいいんですか? どの塩がいちばんいいんですか?
そしてそのスタンスは、「料理の作り方やできあがりの味についても一緒。自分がおいしいとか正しいでいい」とも。角田さんのやさしさを感じます。
スパイスと合わせるならさらさらして扱いやすく、ほんのり自然の甘みも感じる天日塩がおすすめです。精製塩は少量でもとても塩辛く感じるので、分量の違いに対して非常にシビアになってしまいます。
一方のスパイスは、パウダーが混ざりやすくてgood。ホールと違って、先に炒めたりといった作業は不要です。とにかく作業は簡単に。
今回のチョイスはクミン。
元来の食生活との親和性もありつつ、目先が変わるスパイス、それがクミンなのかもしれません。
香りを想像しながらどうぞ! クミン塩&応用レシピ
基本となるクミン塩の作り方は簡単そのもの。たくさん作り置きするよりも、4, 5日で使い切ったらまた作るサイクルに。サラサラのまま使えて便利です。
●クミン塩
〈作り方〉
クミンと塩を1:1でボウルに入れてよく混ぜ合わせます。
●豚バラとじゃがいものクミン塩ソテー
〈作り方〉
1. 豚バラ肉は軽くクミン塩をしておきます。じゃがいもは薄い輪切にします。
2. フライパンに油を入れて火にかけ、豚バラ肉を焼きます。焼き色がつき、肉の脂が出てきたらS&Bおろし生にんにくとじゃがいもを加えてさらに焼きます。最後にクミン塩で味を調えたら完成。
〈POINT〉
クミンの香りの強さを計算に入れて、お肉は厚みがあるものの方がおすすめ。また、焼き加減も香ばしく焼くくらいにすると、香りとの相性がいいです。
●[味変アレンジ]チーズトーストにクミン塩
〈作り方〉
1. 食パンにマヨネーズを塗り、スライスチーズをのせ、トースターでチーズに軽く焼き色がつく程度に焼きます。
2. 1.にクミン塩を2つまみずつ振りかけます。
〈POINT〉
食パンに塗るのはマヨネーズをチョイス。土台の味はしっかりめにして、クミンの香りとバランスを取ります。
●[味変アレンジ]バニラアイスにクミン塩
〈作り方〉
バニラアイスを器に盛り付け、クミン塩適量を振りかけます。
〈POINT〉
振りかけるだけでエキゾチックな味わいになるから不思議。その香りはチャイを思い出すかも。
おなかの虫も、思い出の味も、香りスイッチが呼び覚ます
そんなお話が印象的だった角田さん。スパイスの香りまでは写真に写らないけれど、確かにそこにあって、いろんなスイッチが刺激されるもの。嗅覚でカレーの記憶を呼び起こしたり、チャイを思い出したりするクミンのレシピ、とっても興味深かったです。ぜひおうちでも試してみてくださいね。
そして、こんな風に香りを楽しんだり、シンプルな塩の味付けをマスターしていくうちに、お料理が少しでも楽しくなってきたらうれしいです。私たちエスビー食品は、そんな思いでさまざまな情報発信を続けていきます。
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