
トルコ旅行気分をおうちで!一風変わった “ピーマンの肉詰め”が夏の食卓にぴったり
メルハバ! JTBトルコ現地コーディネーターのブラックです。私はイスタンブール育ちの32歳で一児の父です。
大学を卒業後はずっと旅行業界一筋!料理が大好きで休日にはトルコの家庭料理を作ったり、少し変わったレシピに挑戦したりしています。
エスビー食品&JTBコラボマガジン第9回目となる今回は、そんな私が住むトルコ・イスタンブールからお届け!
現地の今の情報や日本のご家庭でも夏に楽しんでほしいスパイスを活用したトルコの家庭の味を紹介していきます。
まず、現在のトルコの状況ですが、7月1日から制限解除となり、一部の場所で制限がありますが、マスク着用すればレストラン、公共の乗り物、移動等、観光に関わる部分も全く問題ないです。
ワクチン接種も進んでいるので近々屋外はマスク着用不要になると、ちらほらとニュースで観ます。
“トルコの台所”と言われている「エジプシャン・バザール」にも現地の人々をはじめ観光客も少しずつ戻っていきているようです。
この「エジプシャン・バザール」とは、350年以上の歴史がある屋内市場。
豊富なスパイス類、ドライフルーツやナッツ、トルコ伝統のお菓子などの食料品が充実しています。中でも香辛料のお店は90軒弱ほどある店舗のほとんどのお店で売られていて、別名スパイス・バザールとも呼ばれています。
スーパーにはない、いろんな種類のスパイスが売られており、またグラムで購入できるので、買い求めにくるトルコ人は多いです。 トルコ人人気のスパイスはやはり赤ペッパーで、各店でも仕入れ先が違い、辛さや大きさ違うので、その家庭の好みで辛さの量や種類も違うため、買い求めにくる方が多いです。
また、独特なイスラム建築のアーケードは造りがとても美しく、見ているだけでエキゾチックな気分になれるのもこちらの魅力です。
ほんの少しだけトルコの観光スポットをご紹介させていただきましたが、ここで本題のレシピ紹介へ。
トルコ流ピーマンの肉詰め「ドルマ」
今回は、トルコの家庭料理の中でもとてもポピュラー「ドルマ」のレシピをレクチャーしていきたいと思います。
この“ドルマ”とは、トルコ語で“詰める”を意味し、ピーマンやパプリカなどの野菜に、お米やスパイスで味付けしたひき肉や玉ねぎなどを詰めた料理のことを言います。日本でいうピーマンの肉詰めといったところでしょうか。
トルコの家庭ではおなじみのドルマは、ズッキーニ、ナス、トマトなど、野菜でもアレンジ可能。そして、このドルマがヨーロッパに伝わったことでロールキャベツが生まれたとも言われているのだとか。 日本でも夏野菜が旬の時期になってきた頃かと思いますので、栄養満点でおいしいドルマ、ぜひ作ってみてくださいね!
それでは材料からご紹介です。
ドルマの材料(2名分)
・お米 300cc(カップ1杯半) ・イタリアンパセリ 50g(無い場合はチャービル大さじ1) ・トマト 中4個 ・玉ねぎ 中2個 ・牛ひき肉 500g ・サラダ油 100cc ・熱湯(選択される野菜によって違い、ひたひたになる程度) ・ヨーグルト お好みによりますが、基本150㏄ ・詰める野菜(今回はピーマン6個、パプリカ4個を使用)
ドルマの調味料
・トマトペースト 大さじ2 ・赤唐辛子ペースト 大さじ1(無い場合や辛いものが苦手な方は、トマトペーストを大さじ3で代用) ・塩 中さじ1 ・コショーもしくはブラックペッパー 小さじ1 ・レモン 2個 ・クミン 小さじ1 ・チリパウダー お好みで
〈 ドルマの作り方 〉
1. 事前にトマトをおろし器ですりおろしておきます。 ボールの中に牛ひき肉、すりおろしたトマト、サラダ油、トマトペースト&赤唐辛ペースト、洗ってといだ白米、そして全てのスパイスを入れ、手でよく混ぜます。(大きめのヘラで混ぜてもOK)
2. ピーマンとパプリカに 1. の材料を詰めていきます。煮るとお米が膨れ上がり中身が溢れる場合があるので、満杯に詰込まず、1センチくらい隙間をあけるのがコツ。また、上からぎゅっと押し込まず、軽く中身を詰めます。
3. パプリカのヘタを蓋としてのせたら、鍋に敷き詰めていきます。隙間ができないようぴったりのサイズのお鍋を選ぶようにしてください。
4. 輪切りにしておいたレモンを上にのせ、野菜がひたひたになるまで、熱湯をいれます。レモンやヘタの蓋が外れないように、落とし蓋をして、強火で煮て、沸騰したら弱火にし40分~45分程煮ます。
5. 火を止めて、蓋を開けずに15~20分ほど休めて、出来上がりとなります。ドルマを食べる際、お好みでヨーグルトを添えてお召し上がりください。
くたくたになるまで柔らかく煮込まれたピーマンから野菜と肉の旨味がじゅわっと広がり、美味!ピリ辛味とふわっと香るクミンが食欲をそそる一品です。
お米も入っていて意外と食べ応えもあり、バランスも良いので作り置きしておけば食事準備の時短になるかもしれませんね。
私のオススメは、キンキンに冷やした白ワインとのマリアージュ!
また、より本格的にドルマを味わいたい方は、“ジャジュク”というディルを効かせたヨーグルトの冷菜を添えていただくと清涼感がアップして夏バテでもペロリといけちゃいますよ。
ここで、ジャジュクの作り方もご紹介しておきますね。
ヨーグルトの冷菜ジュジャク
ジャジュクの材料(2名分)
・きゅうり 1本 ・ヨーグルト(プレーン) 150g ・冷水 180ml ・にんにく ひとかけら ・S&Bフレッシュハーブ ディル 5g ・塩 中さじ1杯 ・ミント 大さじ1杯
〈 ジャジュクの作り方 〉
事前準備
・きゅうりは洗って、皮をそぐ。
・にんにくはすりおろしておく。
・ディルは洗って、良く水気を切っておきます。
・ヨーグルトは泡だて器、もしくはスプーンでよく混ぜて、クリーム状にしておきます。
1. キュウリをみじん切りにしてボールの中に入れ、ディルもみじん切りにして、ボールの中に加えます。
2. その中にヨーグルト、すりおろしたにんにく、塩、ミント、冷水を入れて、よく混ぜます。
冷たいサイドメニューですので、冷蔵庫でまた冷やして召し上がり下さい。 好みにもよりますので、塩やミントなどの容量は自由に調節でき、トルコでは夏の定番サイドメニューとなります。
ヨーグルトはブルガリアが本場というイメージをもっている方も多いですが、実はトルコは発祥の地。
そんなこともあり、トルコの人はヨーグルトが大好きで毎日のように食べるので消費量も世界一なのだそうですよ。
厳しい暑さが続いていますが、大好きな家族や友人と栄養満点のドルマを作って食べて夏をエンジョイしましょう!
トルコを訪れた際には、「エジプシャン・バザール」を観光してみてくださいね!新しい発見があるはずです。それでは、またお会いできる日まで、ギョルシュルズ!
次回もお楽しみに!
前回の韓国編は → こちら。
〈 知ってる?スパイスとハーブのこと 〉
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