ディルと果物は大人の楽しみ。新生姜が香る「メロンディルジンジャー」#旬とスパイス
季節は巡り、いよいよまぶしい夏の日が近づいてきています。
スーパーでも色とりどりの果物が並んでくるように。かわいい姿に目を奪われ、ついつい長居してしまいます。
私がよく手に取るのは、カットフルーツ。ちょっと良いお値段の果物を買う時も、熟し時を見逃してしまうほど忙しい時にも、ちょっとの量をささっと楽しめてとてもありがたいんです。買ったその日のうちにすぐに食べています。
今回使うハーブは「ディル」。私のレシピをよく見てくださっている皆さんは、一昨年ご紹介した「桃ディル」を覚えてらっしゃるかもしれませんね。
ディルの青くてほんのり甘い薫りは、メロンにぴったり。どこまでも続くような甘い余韻にアクセントをつけてくれます。
メロンのなめらかな口当たりと優しくなじむのは、ディルの葉が柔らかく繊細なため。
そして今回はもう一つ、夏の食材を使いましょう。それは「新生姜」。爽やかな刺激がピリッと全体を引き締めます。切って混ぜるだけだからとっても手軽です。
さあ、さっそく作ってみましょう。
「メロンディルジンジャー」
器に新生姜を直接すりおろします。
そこに白ワインビネガーを入れて混ぜておきます。ビネガーが無ければ、米酢でも良いですよ。
メロンを角切りにして皮から外します。
そのままお皿に入れて大丈夫ですよ。
次にディルの葉をみじん切りにします。
刻んだディルはメロンのお皿に加え、お塩を振り、和えます。その後、はちみつ、オリーブオイルを全体に回しかけます。
このままでも十分おいしいのですが…
最後に、カッテージチーズをところどころにかければ、ミルキーなこくが加わり、スペシャルな味わいになります。お塩とは違う、チーズの塩分がまた良いんです!
味見をしてひと味足りなかったら、ビネガー、お塩、はちみつどれかが足りていません。
少しずつ足してみてくださいね。
果物はコンディションによって甘味も変わるので、はちみつの分量は調整してみてください。ビネガーを入れることによって、新生姜と全体の風味の相性が良くなり複雑な味わいになります。
実はこのレシピが出来上がってから、もう4回は作っているほどのお気に入り!来客がいらしての宴の度にお出ししています。
カットフルーツで作ると種も取らなくてよく、すぐ出来上がるので、「あと一品」にちょうど良いんです。少し経って、このお皿にたまった黄金色のジュースもたまりません。
リッチな味わいですがとっても爽やか。
朝食、ワインのお供に、サラダ代わりに…もちろんおもてなしにも。いつのシーンでもうっとりと贅沢な気分にしてくれる一品です。