かりかり爽やかコリアンダーに夢中!夏の麺にもぴったり「きゅうりのスパイスかき揚げ」 #旬とスパイス
きゅうりといえば生で食べるお野菜のイメージですが、私は火を通して食べるのが大好き。
身の部分が柔らかくなってジューシーになった食感も魅力のひとつですが、食べている時も新鮮で少し自由な気持ちになるのです。こんな食べ方も良いわね、といつもいろんなお料理に使っています。
我が家の定番は「きゅうりのかき揚げ」。
きゅうりは揚げてもおいしく、夏のお昼ご飯によく作って、冷たいおそうめんや、おうどんに合わせています。麺類に少し揚げ野菜があるだけで豪華になりますし、きゅうりという意外性も楽しいんです。
ある時思いついて、コリアンダーシードを入れたところ「なにこれ! おいしい!」と家族で驚きました。コリアンダーシードの部分は揚げるとかりかりに。噛んでいると爽やかな香りが鼻を抜け、最後に感じるきゅうりのみずみずしさがとっても印象的。
初めて作った時は、コリアンダーシードが破裂しないかしらと心配になり、包丁で軽く潰してみました。これが大正解! 殻の部分がやみつきの食感になります。
「あ、コリアンダーシードってこんな香りと味だったんだ」と思いますよ。スパイスのところを探して食べてしまうほど。まるで中毒性のあるスナックのようです。
きゅうりのジューシーさにかりかりスパイスと衣の調和がたまらない一品です。
きゅうりを洗います。1cmほどの厚さに斜めに薄切りした後、細切りにします。
切ったら、ボウルに入れておきましょう。
次にコリアンダーシードを包丁で潰します。にんにくを潰すようなイメージで体重をのせ潰してみてください。ぱりっと音がします。きゅうりのボウルに入れましょう。
ボウルに米粉を入れてよく和えて、その次に片栗粉を入れてよく和えます。
水を入れて、ねっとりと衣がきゅうり全体にまとわりつくまでヘラで混ぜます。
油大さじ1をフライパンに入れます。
ヘラできゅうりとコリアンダーシードをくっつけるようにすくい、すべらせるようにフライパンに入れます。
並べたら、中火に火を点けます。きゅうりがたくさん重なってしまった場合はお箸で調整すれば大丈夫ですよ。
端の方がきつね色になってきたら裏返します。コリアンダーシードも良い色になってきましたね。
1回裏返すだけではなく、何度か裏返しながらかりっとするまで揚げましょう。きゅうりは水分が多いので辛抱強く、軽く焦げ色が付くまでしっかり揚げ切りましょう。
揚げバットでしっかり油を切りましょう。
器に盛り付けて出来上がり。この時にはもう部屋中に良い香りが漂っています。
お塩をさっと全体にふったら出来上がりです。
コリアンダーシードがかりかりと揚がっています。衣も薄くとっても軽いので、もたれません。
レモンを絞って召し上がれ!
私のおすすめの食べ方はおそうめんにあわせること。
コリアンダーシードは、お出汁やお醤油にもぴったりなんです。爽やかな香りは、繊細な和食も引き立てます。辛味もないので、気軽に食べれるのも嬉しいところ。
いつものおそうめんが、よそ行きの味になり夢中になって食べてしまいます。
口に入れた瞬間のふわっと清々しい香り、かりかりとした食感、ぎゅっとしたきゅうりのみずみずしさに驚きます。
まさに夏に食べたい、軽い食感のかき揚げです。
かき揚げというと難しいイメージですが、多めの油でおやきやチヂミを焼いている感覚で作るととっても気軽。それにお野菜1種類でごちそう感が出るのも、助かります。そしてスパイスと組み合わされば……さらに特別感が出ます。
おもてなしやおつまみ、いろんなシーンで活躍するお料理です。ポイントは多少きつね色になっても揚げ切ること。揚げたらすぐに召し上がってください。衣が薄いので時間が経つとしんなりしやすいです。
熱々をぜひ楽しんでください。きゅうりの新しいおいしさに出会えますよ。