フレッシュで刺激的!癖になるポスト万能薬味「新玉ねぎの胡椒塩漬け」 #旬とスパイス
あるときはしびれるようにビリリと強烈で、あるときは果物のように甘くフレッシュで、またあるときは爽やかな軽さをもたせてくれる・・・。スパイスやハーブをほんのひと振りするだけで、一皿は魔法のようにがらりと変わります。
甘みと栄養素をたっぷり含んだ旬野菜と、それをさまざまな表情に変えてくれるスパイス&ハーブのかけ合わせをぜひ堪能してほしい。そんな想いから「 #旬とスパイス 」シリーズをはじめました!
このシリーズでは、クリエイターの方と「旬の新しいおいしさ」を発見していきます。レシピと文章は noteクリエイターであり料理家の今井真実さん。作る人の気持ちに寄り添うレシピ開発を行っている今井さんに、家庭で無理せず取り入れられるのに華やかなおいしさのレシピを作っていただきました。
スーパーや八百屋さんに春野菜が並ぶと、いよいよ暖かい季節が近づいているのね、とるんるん気分になります。
淡い緑色の美しさは、見ているだけで体の中から綺麗になりそう。
私の大好きな春野菜は新玉ねぎです。食卓にも取り入れやすい食材ですね。
新玉ねぎの特徴は何と言っても甘みとみずみずしさ。サラダのように食べても辛みが少なくフレッシュさに気持ちがすっきりします。
ところで、玉ねぎをスライスしていると涙が止まらなくなることがありますよね。それは「硫化アリル」という成分のせい。「硫化アリル」は空気に触れると、「アリシン」に変化し、血液をサラサラにし、コレステロール、血糖値の上昇を抑え、代謝の促進、疲労回復、殺菌などの効果があるそう。
今回この玉ねぎに組み合わせるスパイスは、ホールのブラックペッパー。
春は暖かくなり、少し体を動かしたくなりますが、この二つの食材の組み合わせで元気になりそうですね。
今回ご紹介する「新玉ねぎの胡椒塩漬け」はマリネのような、ドレッシングのような、薬味ダレのような…全てにおいて万能なお料理です。
【材料】(作りやすい分量)
新玉ねぎ 1個
S&Bブラックペッパー(ホール) 小さじ1
塩 小さじ1弱
米酢 大さじ1と1/2
新玉ねぎの皮をむき、みじん切りにします。
清潔な保存容器に入れて、10分ほど置きます。
この時に時折かき混ぜ、空気に触れさせます。そうすると辛み成分「硫化アリル」が「アリシン」に変化して、辛みも和らぎ新玉ねぎの甘みが引き立ちます。
お塩小さじ1弱、ブラックペッパー小さじ1、米酢大さじ1と1/2を入れよく混ぜます。
これで出来上がり! 拍子抜けするほど簡単でしょう。本当に便利で時間が経つにつれ、味わいも変わってきます。
さて、ではこの「新玉ねぎの胡椒塩漬け」の活用法をご紹介していきましょう。
豚バラスライス肉300gを、脂をキッチンペーパーで拭き取りながらカリカリに焼き、塩3gを振ります。
お皿に盛り付けて、「新玉ねぎの胡椒塩漬け」をたっぷりのせます。豚バラ肉のこってりとした風味をすっきりと味わうため、ブラックペッパーは多めがおすすめ。
お肉を噛み締めると豚の旨味が溢れ、新玉ねぎの甘みやしゃきしゃき感、プツンプツンと口の中で弾けるブラックペッパーの辛みが心地良い! 次の一口はもっと「新玉ねぎの胡椒塩漬け」をたっぷりとのせてしまいます。
豚肉はもちろん、鶏肉、牛肉どんなお肉にも合います。牛タンやホルモン系にも。さっぱりさせてくれて、この新玉ねぎが無いと物足りなく思うほど。
カルパッチョだってあっという間に出来ます。 お刺身を買ってきたら、オリーブオイルをかけて、お塩パラパラ、今度はブラックペッパーを控えめに玉ねぎを中心にのせてみて!
おしゃれなレストランのお味に。オリーブオイルが玉ねぎの風味を丸くして相性も抜群です。ディルをあしらえば、更に本格的。
マヨネーズを混ぜるだけでも、ブラックペッパーのピリッとした風味が活きた大人のタルタルソースになります。もちろんゆで卵を和えるとゴージャス!
ハンバーガーに挟んであるオニオンがありますよね。そんなイメージで、この「新玉ねぎの胡椒塩漬け」でさっとサンドイッチも作れます。
アレンジの幅は無限大。これに生のトマトとピーマンのスライスを混ぜて、タバスコをかければサルサソースになります。
日にちが経つと玉ねぎの甘みが増し、甘酢のような優しい口当たりに。 そしてブラックペッパーは柔らかくなり、まるで生胡椒。ブラックペッパーだけを潰してパスタにトッピングすると、スパイス感が増しぐっと味がしまります。カレーに添えるのも抜群です。
ちょっと変わった使い方だと、ネギトロのお葱をこの「新玉ねぎの胡椒塩漬け」に変えてみたらとっても洒落ていて、和食にも洋食にも合う一品になりました。これは先日行ったお寿司やさんで知った食べ方。
新玉ねぎのみじん切りは「ポスト薬味」を担うのでは? と密かに思っています。
豚汁にかけてもとっても美味しいですし、もうすぐ鰹が出てくるから、きっとそれにも合うはず…。お酢をレモン汁に変えるのも良かったなあ…なんて考えていたら止まらなくなっちゃいます。ね! 万能でしょう?
これを読んで作られた方のアレンジ法も気になります。ぜひ教えてくださいね。
今回のレシピと文章:今井真実(料理家)、撮影:今井裕治
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