「ラディッシュとイタリアンパセリのバターソテー」香り高く、ジューシー!華やかな色が春気分を盛り上げる#旬とスパイス
ラディッシュをよく食べるようになったのは結婚してからのこと。夫の実家の畑で作っていて、いつもたっぷりいただくのでした。
瑞々しく、色も可愛いラディッシュは、食卓をぱあっと鮮やかにします。しかし、生で食べるとほんのりとした辛味があるので、子供たちは手をつけません。
ある時、フレンチでは、生のラディッシュにたっぷりのバターを載せて食べるお料理があると知りました。試してみましたが、正直なところいまいちピンときません。でも、このミルク感が合うのかもしれないと思い、今度はバターでソテーしてみました。これが大当たり。
火を加えたラディッシュはしっとりとジューシー。バターの香りが鼻を抜けます。色合いも可愛いピンクに。これは春の食卓にぴったりです。
しかし、これをもっと一皿として完成度を高くするには……そうです! スパイスとハーブの力を借りましょう。
今回使うのはイタリアンパセリ。柔らかな葉はフレッシュのまま仕上げに使っても、食感の邪魔をしません。
かすかな苦味、青い香りは、香りや味を複雑にします。少し加えるだけで、アクセントになり、お料理を美しい色合いに仕上げてくれます。
「ラディッシュとイタリアンパセリのバターソテー」
イタリアンパセリは葉っぱのところを使い、みじん切りしておきます。
ラディッシュは、実と葉っぱに切り分けます。葉っぱも使うので取っておいてください。
実を半割にして、茎の根元に土が溜まっていたら、爪楊枝などを使い綺麗に洗います。
フライパンにバターを入れて中火にかけます。
バターが溶けてきたら、ラディッシュを断面に下に並べて、2分ほど焼きます。
裏返し1分ほど焼きます。
軽く焦げ目がついたら、塩の半量を全体にかけます。
このくらいこんがりと焦げ目がついたら、器に盛り付けましょう。
ラディッシュの実を器に装ったら、葉っぱを入れて中火のまま炒めます。塩の半量を入れて、しんなりとしたら出来上がり。
ラディッシュと一緒に盛り付けて、イタリアンパセリをバランスよく、全体にかけて。
そして、仕上げにホワイトペッパーを全体に。ピリッとした隠し味が全体の味の印象をぎゅっと引き締めて、香りを引き立てます。あるとないとじゃ、大違いなんです。
食べる時は葉っぱと一緒に召し上がれ。バターの香りをまとい、塩味の効いた葉っぱがソース代わりになります。表面の皮がぱりっと香ばしいラディッシュ。かじるとジューシー。エキスが口の中いっぱいに溢れます。
たまらないおいしさです! 本当かな?と一口味見してみて。全ての材料の役割に納得します。
バターのミルキーなコクとラディッシュのジューシーさを、イタリアンパセリの香りがより一層華やかに、爽やかにします。
温かい前菜にもぴったり。真っ白いお皿にピンクと緑が映えて、それだけで洒落たテーブルを演出してくれます。
ラディッシュってこんなに可愛いのに、なかなか主役になりにくい食材です。でもこのソテーを知ったら、何度も作りたくなるはずです。