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爽やかなキャラウェイシードが心地いい「春キャベツのマリネとそぼろのサンドイッチ」 #旬とスパイス

あるときはしびれるようにビリリと強烈で、あるときは果物のように甘くフレッシュで、またあるときは爽やかな軽さをもたせてくれる・・・。スパイスやハーブをほんのひと振りするだけで、一皿は魔法のようにがらりと変わります。

甘みと栄養素をたっぷり含んだ旬野菜と、それをさまざまな表情に変えてくれるスパイス&ハーブのかけ合わせをぜひ堪能してほしい。そんな想いからはじめた#旬とスパイス 」シリーズ。

このシリーズでは、クリエイターの方と「旬の新しいおいしさ」を発見していきます。レシピと文章は
noteクリエイターであり料理家の今井真実さん。作る人の気持ちに寄り添うレシピ開発を行っている今井さんに、家庭で無理せず取り入れられるのに華やかなおいしさのレシピを作っていただきました。

母の実家は横須賀。春休みに祖母の家に遊びに行くと、キャベツ畑が広がっています。青々とした景色は爽やかで、人の営みの偉大さと自然の豊かな恵みを一度に感じることができます。

この時期のキャベツは「春キャベツ」「新キャベツ」と呼ばれ、柔らかでみずみずしい葉がゆるやかに重なっています。

生で食べるとさくさくと軽快。甘味と水分が口中に広がります。

今回合わせるスパイスは「キャラウェイシード」。噛んだ瞬間にミントを彷彿させる清涼感が口に広がります。

キャベツの発酵漬物ザワークラウトにお馴染みのスパイスだから、キャベツとの相性は言わずもがなです。

今回は電子レンジで作れるお料理。甘辛いそぼろと爽やかなキャベツの組み合わせがたまらなくおいしいんです。

「春キャベツと甘辛そぼろのサンドイッチ」

【材料】(2人分)
●キャベツのマリネ
キャベツの葉っぱ 4枚(200g)
塩 2g
S&B キャラウェイシード 小さじ1
米酢 小さじ2

●甘辛そぼろ
鶏ももひき肉 150g
醤油 大さじ1
砂糖 大さじ1/2
マヨネーズ 10g
S&B ねりからし  2g
食パン(8枚切り) 4枚
バター 4g

キャベツの葉っぱをはがしやすくするために、はじめに芯を切り落とします。

葉の芯の部分だけ切り取り、薄切りにします。

葉は大体同じ幅に切り、繊維を断ち切るように細切りにします。

耐熱容器に切ったキャベツを入れて、塩を入れてざっと全体に和えます。

ラップをせず、電子レンジで600w1分加熱します。

電子レンジから出したら、熱いうちにキャラウェイシードと米酢を加えて混ぜます。
これでキャベツマリネは出来上がりです。

半生に火入れをしたキャベツは食べやすく、ほどよく食感も残っており、なんとも言えないおいしさです。

次に作るのは、甘辛そぼろ。

鶏モモひき肉を耐熱容器に入れて、砂糖と醤油を混ぜてから、ラップをかけて電子レンジで600w1分30秒加熱します。

一度取り出してほぐすように全体を混ぜて、さらに1分半30秒加熱します。

そぼろを加熱している間に、辛子マヨネーズを作りましょう。辛子とマヨネーズを混ぜるだけ。市販のものでも大丈夫ですよ。

さあ、準備は完了です。

トーストをカリッとするまで焼き、片面にバター、片面に辛子マヨネーズを塗ります。

そぼろを大さじ2程度乗せて、キャベツは好きなだけ、こんもり乗せます。

重ねてぎゅうっと手で抑えて出来上がりです。

15分程度置いてから切り分けると、具材の水分がトーストに馴染んで切りやすいです。もちろん切らずに食べても大丈夫ですよ!

ぎっしりキャベツに、ぷちぷちとしたキャラウェイシードの食感と香りが爽やかなアクセントになります。

甘辛い肉そぼろは入れ過ぎないように。あくまでキャベツのおいしさを引き立てる存在です。大人は辛子マヨネーズをぜひ使って欲しい。つんとしたシャープな辛さがまた合うんです!

全ての食材がマッチして、サンドイッチという料理の奥深さに驚きます。シンプルなのに感動的な味。一口ごとに「おいしい…」とつぶやいてしまいます。

キャラウェイシードはお子さまにとっては慣れないお味かもしれないので、マヨネーズとケチャップを両方使ってパンに塗ってあげると喜んで召し上がってくれますよ。

ちなみに、キャベツのマリネは冷蔵庫で1週間ほど日持ちが可能。お漬物やサラダの間のようなおかずになります。キャラウェイシードの爽快感は、箸休めにもぴったりです。こってりとしたお料理やクセのあるものに良く合います。案外、和食の献立にあわせるのも良いものです。焼いた鯵の干物や塩鮭にも合うんですよ。

春キャベツならではの、甘味、柔らかな食感をどうぞ楽しんで。


今回のレシピと文章:今井真実(料理家)、撮影:今井裕治

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