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#旬とスパイス

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noteクリエイターであり料理家の今井真実さんとお届けする「#旬とスパイス」。 スパイスやハーブをかけ合わせて、旬の食材を満喫できるレシピをご紹介します。
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#旬とスパイス

「梅とハーブのはちみつジンジャーシロップ」ハーブの香りとはちみつ、ぴりっと新生姜。梅しごとにピンク色の甘い喜びを#旬とスパイス

2月ごろから私はずっと大忙し。なぜかというと、6月の梅の季節までにレシピをたくさん作るからです。皆さんが梅しごとをする時季に合わせて発表できるように、まだ春が訪れる前から「梅」のことを考え続けていました。 さて、今年の梅しごと、皆さん何を一緒に作りましょうか! 今年、皆さんに紹介したいのが、フレッシュハーブのローズマリーとはちみつを使った梅シロップです。 ローズマリーの清涼感たっぷりの香りは梅の酸味にぴったり。この2つを組み合わせることで夏にぴったりの爽やかな梅シロップ

「カブとパクチーの瞬間ソテー レモンバターソース」まるでレストラン! カブの新しい魅力に出会えます。 #旬とスパイス

だんだん冬の寒さも和らぎ、暖かな日差しにふと体の緊張が解けるようになりました。春がやってくると、とたんに香りの強いもの、緑の美しい食材に目を奪われます。 パクチーも実は今が旬のハーブ。最もおいしく食べられる時期です。独特な香りが体をシャキッとさせるようで、下ごしらえをしているからワクワクしてしまいます。今回はアジアンテイストではない、パクチーの効果的な使い方を紹介します。 そして同じくカブも、今が旬のお野菜です。きめ細かくしっとりとした歯触りのカブは、静かに煮ても生で食べ

「塩ブリとみかんのサラダ」ほんの少しのピンクペッパーが食卓をぱっと華やかに #旬とスパイス

今年も早いもので12月。毎朝、ブランケットから抜け出すのは一仕事ですが、年末年始の華やかなムードは気分が盛り上がりますね。 今年は集まって乾杯する機会も増えるかもしれません。そんな時に、さっと作れる前菜とサラダのようなお料理を紹介します。 今回使うスパイスは「ピンクペッパー」。私はこのピンクペッパーが大好き。ペッパーという名前がついていますが、辛味はなく独特の風味があります。ほんの少し甘いような香りにぷちんとした食感。そして鮮やかな色。ここぞという時に料理に使うと、ぱっと

香ばしいカリフラワーに、甘い香りと刺激。「ナツメッグカリフラワーの半熟卵チーズ」#旬とスパイス

あんなに痛いほど降り注いでいた太陽の光。夕方にはすっと熱を引くように、涼しい風が吹いて美しい夕暮れが見られるようになりました。 食べたくなる野菜も、ぴかぴかの夏野菜からシックな色合いの秋野菜に。少しこっくりとした味わいも楽しめるようになってきました。 今回登場する食材は「カリフラワー」。真っ白な姿は、どことなく雪を想像させます。一年中並んでいる野菜ですが、本来の旬は寒くなってくるこれからの季節です。カリフラワーを食べる時のレパートリーは、昔は茹でるか蒸すかの2択しかなかっ

ディルと果物は大人の楽しみ。新生姜が香る「メロンディルジンジャー」#旬とスパイス 

季節は巡り、いよいよまぶしい夏の日が近づいてきています。 スーパーでも色とりどりの果物が並んでくるように。かわいい姿に目を奪われ、ついつい長居してしまいます。 私がよく手に取るのは、カットフルーツ。ちょっと良いお値段の果物を買う時も、熟し時を見逃してしまうほど忙しい時にも、ちょっとの量をささっと楽しめてとてもありがたいんです。買ったその日のうちにすぐに食べています。 今回使うハーブは「ディル」。私のレシピをよく見てくださっている皆さんは、一昨年ご紹介した「桃ディル」を覚

爽やかなキャラウェイシードが心地いい「春キャベツのマリネとそぼろのサンドイッチ」 #旬とスパイス

母の実家は横須賀。春休みに祖母の家に遊びに行くと、キャベツ畑が広がっています。青々とした景色は爽やかで、人の営みの偉大さと自然の豊かな恵みを一度に感じることができます。 この時期のキャベツは「春キャベツ」や「新キャベツ」と呼ばれ、柔らかでみずみずしい葉がゆるやかに重なっています。 生で食べるとさくさくと軽快。甘味と水分が口中に広がります。 今回合わせるスパイスは「キャラウェイシード」。噛んだ瞬間にミントを彷彿させる清涼感が口に広がります。 キャベツの発酵漬物ザワークラ

「ラディッシュとイタリアンパセリのバターソテー」香り高く、ジューシー!華やかな色が春気分を盛り上げる#旬とスパイス 

ラディッシュをよく食べるようになったのは結婚してからのこと。夫の実家の畑で作っていて、いつもたっぷりいただくのでした。 瑞々しく、色も可愛いラディッシュは、食卓をぱあっと鮮やかにします。しかし、生で食べるとほんのりとした辛味があるので、子供たちは手をつけません。 ある時、フレンチでは、生のラディッシュにたっぷりのバターを載せて食べるお料理があると知りました。試してみましたが、正直なところいまいちピンときません。でも、このミルク感が合うのかもしれないと思い、今度はバターでソ

じっくり焼いて、旨みを引き出す「菜の花とマスタードシードのぷちぷちソテー」#旬とスパイス

年末ごろから野菜売り場に並び始める菜の花。わたしはこの菜の花が子供の頃から大好き。お漬物やおひたしが食卓に並ぶと、いつも独り占めするように食べていました。 高校生になった時のことです。イタリア料理のお店で食べた菜の花のパスタがあまりにおいしくて、家でもいろんな調理法で菜の花を味わうようになりました。 茎のところはアスパラガスのようにほっくり瑞々しく、蕾のきゅっとした歯触りとの違いも楽しい。ほろ苦さと甘味が共存するのも、菜の花の魅力の一つです。 菜の花にスパイスを合わせる

ローレルで白菜もよそいきの味。「とろとろ白菜のクラムチャウダー」#旬とスパイス

水分をたっぷり蓄えた真っ白な白菜は、透明感があり光り輝いて見えるほど。冬の雪のような清らかさがあります。 最近はスーパーでも1/8カットなども売られて、ぐっと買いやすく、使い切りやすくなりましたね。 白菜は生で食べてもしゃきしゃきとみずみずしくおいしいものですが、とろりと煮込むとほかほかと温まるごちそうになります。寒い日の夜の食卓にぴったりです。 白菜から出るおだしは、天然のブイヨン。そこに「ローレル」が合わさると、香り高く洋風のスープが簡単にできるのです。 ローレルと

作り方もシンプル、大人も子供にも大人気。「鶏肉とれんこんのローズマリーソテー」#旬とスパイス 

「あらだいぶ値段が下がったわね!」 やっと、れんこんが買いやすい値段になってきました。 娘の大好物の「れんこん」。喜んで食べるから、この時期になると我が家の野菜室にいつもあります。 れんこんはメイン料理の付け合わせにもいいですし、副菜にしても光を放ちます。それにすりおろしたり、千切りにしたり、切り方によっても味わいや見え方も食感も変わり、煮込んでも炒めてもおいしい。毎日食べても飽きないんです。 今回、そんなれんこんに合わせるのは「ローズマリー」。爽やかでウッディな香りが

スパイシーな甘い香りが秋の果物を引き立てる「柿とクローブの生ジャム」「柿とレバーのバルサミコソテー」#旬とスパイス

いちじくにぶどうに、梨。秋が近づくと果物売り場は、旬を迎えた果実が所狭しと並びます。ひとつの果物にもたくさんの種類があり、眺めているだけでもなんとも楽しい気持ちに。 今回、私が選んだ旬の食材は柿です。まだ出始めのさくりとした歯触りの時、皮だけでようやく姿を保ちとろとろと熟し切った時、どちらにも目がありません。 柿の濃厚な味は、きっとスパイスにも合うはず。甘い香りを合わせたくて、クローブを選んだらこれが大正解!ほんのり渋みを感じるクローブは柿を洗練した味に変化させます。

ひと振りするだけで、なすが驚くおいしさに!「なすのフリット ナツメッグ塩」 #旬とスパイス

野菜売り場にいかにも新鮮ななすが並び始めると、夏が近づいてきているしるし。なすの紫色は形容し難い美しさです。お料理するときはいつもこの色の変化を楽しんでいます。 そしてなすって案外色んな形をしています。長いのやら小ぶりなものやら。ぐんと曲がってしまっているものも。 そのひとつひとつの特徴に目を奪われて、「ああ今日はなすのお料理にしようかしら…」と、スーパーマーケットで佇んでしまうのです。 今回、なすに合わせるスパイスはナツメッグ。え? ナツメッグ? そう思った方もいらっ

かりかり爽やかコリアンダーに夢中!夏の麺にもぴったり「きゅうりのスパイスかき揚げ」 #旬とスパイス

きゅうりといえば生で食べるお野菜のイメージですが、私は火を通して食べるのが大好き。 身の部分が柔らかくなってジューシーになった食感も魅力のひとつですが、食べている時も新鮮で少し自由な気持ちになるのです。こんな食べ方も良いわね、といつもいろんなお料理に使っています。 我が家の定番は「きゅうりのかき揚げ」。 きゅうりは揚げてもおいしく、夏のお昼ご飯によく作って、冷たいおそうめんや、おうどんに合わせています。麺類に少し揚げ野菜があるだけで豪華になりますし、きゅうりという意外性

くせになる濃厚な風味。クミンがお刺身を新しくする!「鯵クミンカルパッチョ」 #旬とスパイス

近所のお魚屋さんでは、でっぷりと脂の乗った鯵(あじ)が並ぶようになりました。 鯵は通年、食卓にあがるような馴染み深いお魚ですが、実は春から初夏にかけてが一番の旬なのです。この時期の鯵はぴかぴか。まるまると太った鯵を選ぶと、むっちりとした脂が乗っています。 青魚には生姜醤油が定番ですが、私がお勧めしたいのが今回のお料理。かりかりに煎ったクミンシードとオリーブオイルでおもてなしにもぴったりなのです。 私はおもてなしをする時、メインはお肉料理で、前菜のようなおつまみ類に必ず魚